以前の記事「LDLやHDLは免疫システムの一部である その1」では、LDLやHDLなどのリポタンパク質は免疫システムとしての働きがあることを書きました。 アテローム性動脈硬化症を引き起こす原因と考えられている、酸化LDL
カテゴリー: HDLコレステロール
LDLやHDLは免疫システムの一部である その1
人類は進化の過程で常に外敵と戦ってきました。それは眼に見える捕食者だったり、目に見えない感染との戦いです。現代において目に見える捕食者はある程度人間のコントロールが成されていますが、目に見えない感染はいまだにコントロール
LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その2
以前の記事「LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1」では、LOX-1という受容体が酸化LDLを動脈壁に取り込むのに重要な役割を果たし、LOX-1が活性化されると、内皮機能障害、単球接
スタチンがHDLコレステロールを低下させることは珍しくない
スタチンはコレステロールの合成を抑制するので、通常はLDLコレステロールが低下します。一方でHDLコレステロールはどうでしょうか? 以前の記事「糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか
食事によるLDLコレステロールの上昇
糖質制限でLDLコレステロール上昇が起こることをこれまでも(「糖質制限とLDLコレステロール上昇 その9」など参照)書いてきましたが、様々な食事によりLDLコレステロールやそのほかの変動はどうなるのでしょうか? 今回の研
糖質制限とLDLコレステロール上昇 その9
糖質制限をするとLDLコレステロール値の上昇を認めることが珍しくありません。私自身もLDLは基準値を大きくはみ出しています。これまで糖質制限とLDLコレステロール上昇について様々な考察を行ってきました。この記事のシリーズ
糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか? その2
以前の記事「糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか? その1」では血漿コレステロールエステル転送蛋白(CETP)の作用や中性脂肪低下によるHDL増加のメカニズムを考察しました。 今回
糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか? その1
ある方から質問がありました。糖質制限でHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下することが非常に多いのですが、それはなぜですか?というものです。確かに、私は記事でよく、糖質制限をすればHDLが増加し、中性脂肪が低下
LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1
LDLコレステロールはいまだに「悪玉」と呼ばれ続けています。しかし、単にLDLコレステロール値が高いだけでは問題にはなりません。よく目にするのが、血管の中のLDLが内皮細胞をすり抜けて内膜に至り、そこで酸化してマクロファ