人間は1日あたり最大300gのケトン体を生成することができると言われています。(ここ参照) しかし、「その1」でも書いたように、糖質制限でもあまりケトン体が上がらない場合もあります。その理由として、エネルギーとして消費さ
カテゴリー: HDLコレステロール
肥満医学協会と全米脂質協会による専門家の共同レビュー2024
「Obesity, dyslipidemia, and cardiovascular disease: A joint expert review from the Obesity Medicine Associatio
食事の飽和脂肪酸摂取は血中の飽和脂肪酸を増やすのか? その2
「その1」の続きです。脂質の質、脂肪酸の割合が異なる糖質制限食をしたとき、果たして血中の脂肪酸はどのような影響があるでしょう。ガイドラインに書いてあることが本当であれば、飽和脂肪酸の割合が多い食事をすると、血中の飽和脂肪
持久系アスリートにおける糖質制限と脂質制限
持久系アスリートにおける糖質制限と脂質制限では、血中の脂質にどのような違いが現れるでしょうか? 今回の研究では、7人の男性の持久系アスリートを対象に、6週間の糖質制限と脂質制限を行ってもらいました。糖質制限と脂質制限の間
腎臓結石、尿管結石も糖質過剰症候群 その2
尿路結石と糖質過剰症候群の関連の記事「その1」の続きです。 尿路結石は、メタボリックシンドロームと関連しています。5つの研究のメタアナリシスでは、メタボリックシンドロームがあると尿路結石の可能性は1.39倍でした。(ここ
メタボリックシンドロームを放置しておくとがんのリスクが増加する
がんもメタボリックシンドロームも糖質過剰症候群です。だからメタボの人ががんのリスクが高くなっても不思議ではありません。 今回の研究では、メタボリックシンドロームの1回の評価だけでなく、メタボの軌跡パターンでがんのリスクが
アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加する その5 果糖そして塩分
「その1」「その2」「その3」「その4」の続きです。今回もちょっとエビデンス的には非常に弱いです。しかし、実験上で示されているメカニズムから考えて、十分に考えられる根拠だと思っています。 糖質の中でも最も猛毒は果糖です。
化膿性汗腺炎は糖質過剰症候群
慢性的に炎症を起こしているなんて、代謝や免疫が障害されているとしか思えません。そして代謝障害のほとんどは糖質過剰摂取により起こると私は考えています。 化膿性汗腺炎は慢性炎症の皮膚疾患です。糖質過剰摂取によりインスリン過剰
脳卒中における小さな危険なsdLDL
脳卒中と一括りにして言いますが、そこには脳梗塞と脳出血が含まれており、それぞれは全く違う病態に見えます。脳梗塞は血栓などがつまり、脳の虚血が起きます。脳出血は文字通り出血です。真逆に近い感じです。 今回の研究ではLDLコ
アルブミン尿は糖質過剰摂取で増加する その4 もっと糖質を減らしてみよう
「その1」「その2」「その3」の続きです。私自身の患者の経験では、糖質制限でアルブミン尿は激減します。尿アルブミン/クレアチニン比で300mg/g・CREを超えていた人がおよそ1か月の糖質制限で10以下の正常値になりまし