以前の記事「糖尿病とグリコカリックス」でも書いたように、グリコカリックスは血管のバリア機能としての働きがあり、高血糖にさらされるとそのバリアが薄くなり、バリア機能が低下してしまい、血管の問題が起きてくるのではと考えられま
カテゴリー: 糖尿病
インスリン分泌が少し増加するだけで脂肪分解は抑制される
糖質摂取によりインスリンが分泌されることは、ご存じだと思います。そしてタンパク質摂取でもインスリンが分泌されることもご存じだと思います。インスリンの作用には様々なものがありますが、1つは末梢組織へのグルコース(ブドウ糖)
アビガン中間報告 何とも微妙
新型コロナウイルスの治療薬として安倍首相が推している、アビガンですが、この度中間報告が出ました。結果は何とも微妙ですね。5月承認を目指すと言っていましたが、もちろん難しく、対照群と比較したものではないので、効果があるかど
新型コロナウイルスと血栓症 その9 緊急事態宣言解除と肺塞栓
やっと大して意味のない緊急事態宣言が解除になりました。安倍首相は「日本ならではのやり方で、わずか1か月半で、今回の流行をほぼ収束させることができた。まさに『日本モデル』の力を示したと思う」と述べたようです。(この記事参照
カナダ糖尿病学会も糖質制限へ
以前の記事「アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!」で書いたように、アメリカ糖尿病学会の栄養療法のコンセンサスレポートで、糖質制限の方向へ大きく舵を切りました。 糖尿病カナダ(Diabe
糖尿病のグルカゴンの増加はα細胞のインスリン抵抗性によって起こる
段々と日本だけでなく世界で新型コロナウイルスに対して、飽きてきたのか、慣れてきたのか、人々が外に出始めています。過去のパンデミックはどう終息したのかを見てみると、社会的な終息、つまり病気に対する恐怖心が薄れてきて終わるこ
健康な国ランキングは新型コロナウイルスの感染には役立たず
新型コロナウイルスの治療薬として期待されていたアビガンについて、国内での臨床研究は、藤田医科大学など複数の施設に入院している患者で実施されていますが、中間段階で有効性が示せなかったようです。(この記事参照)しかし、藤田医
新型コロナウイルスと血栓症 その8 肥満と血栓症
新型コロナウイルス感染において、肥満は非常に重症化と関連していると思われます。さらに血栓症も大きく関連しています。肥満と血栓症の関連は明らかです。Lancetのプレプリントの論文によれば、肥満では呼吸不全のリスクが4倍以
包茎も糖質過剰症候群?
久しぶりに新型コロナとは違う記事です。 糖尿病薬のSGLT2阻害薬に心臓や腎臓保護作用が認められて、この薬の位置づけが変わっています。この薬は尿による糖排泄を増やすことで結果的として血糖を減らす薬です。 ただ、尿の糖の濃
相撲界は改革するか無くすべき?
新型コロナウイルスにより28歳の力士が亡くなりました。マスコミは新型コロナウイルスの怖さを強調しているものもありますが、新型コロナが怖いのではなく、肥満のままでいることや糖尿病(高血糖)が怖いと私は思います。この力士は身