2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。その中で注目すべきは食事療法の炭水化物制限の項目です。(図はこのガイドラインより) やっとここまで来ました。「炭水化物制限は有効」の文字がガイド
カテゴリー: がん
閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がん
閉経後の女性は、特に乳がんリスクが上がると考えられます。もちろんがんのエサは糖質なので、糖質過剰摂取は非常に危険です。 今回の研究では、閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がんの関連について調べています。22,837人の閉経
降圧薬のアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)によるがんのリスク増加
肺がんは2019年の統計で罹患者数で男女合わせて全体の2位です。(1位は大腸がん)2022年のがん死亡数の順位では、肺がんは全体で第1位です。(下の図、および順位のデータはここより) 上の図のように、死亡率は緩やかに減少
動物性タンパク質と植物性タンパク質では筋肉増加量は違うのか?
一部の専門家たちは、肉の摂取量が多いと、飽和脂肪の摂取量が増加し、食物繊維の摂取量が減少するという難癖を付けてきます。その結果、肉の摂取は肥満、心臓病、メタボリックシンドローム、がんと関連しているとも主張します。さらに、
乳がん患者に対する糖尿病の影響
乳がん患者の数は世界中で増加しており、死亡率は依然として増加傾向にあります。糖質はがんのエサなので、糖質過剰摂取は乳がんの悪い影響を与えることは容易に想像できます。 今回の研究では、手術後の日本人の浸潤性乳がん患者332
睡眠薬と死亡率およびがんとの関連
眠れないとすぐに睡眠薬を処方してほしいという患者がいます。私は基本的に睡眠薬を新規には処方しません。様々なアドバイスをします。そのうち要求はしてこなくなりますが、他の医師に処方してもらっているのかもしれません。 不眠にな
PPI(プロトンポンプ阻害薬)と原因別死亡リスク
PPI(プロトンポンプ阻害薬)とスタチンはマッチポンプ薬の二大巨頭です。特にPPIは様々な疾患リスク、死亡リスクを高めます。(「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は死亡率を増加させる」「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は様々な
紅麴とロスバスタチンと腎機能障害(2024.03.31訂正)
小林製薬のサプリによる腎機能障害について、先日青カビ由来「プベルル酸」を検出したことが報道されました。(ここ参照) ただ、検出しただけで、これが腎機能障害を起こしたかどうかは全くわかりません。 紅麹には元々、天然のモナコ
メタボリックシンドロームを放置しておくとがんのリスクが増加する
がんもメタボリックシンドロームも糖質過剰症候群です。だからメタボの人ががんのリスクが高くなっても不思議ではありません。 今回の研究では、メタボリックシンドロームの1回の評価だけでなく、メタボの軌跡パターンでがんのリスクが
コレステロールとスタチンとパーキンソン病のリスク
LDLコレステロールが高いと健康に良くないと洗脳されているため、何が入っているかよくわからないサプリを飲んで、逆に健康を害してしまった人が何人もいるようです。 サプリは基準や検査などが甘いので、安全基準、品質管理などが非