いわゆる難病は、昔は「不治の病」と考えられていましたが、医療の進歩により克服された疾患もあります。ただ、根本的な治療は困難であり、慢性的な経過をたどる疾患が「難病」であるとされています。 その難病の中で「封入体筋炎」とい
カテゴリー: ケトン体
軽度認知障害(MCI)にはケトン体を、そうなる前に糖質制限を
認知症は世界的に増加しています。認知症の前段階と考えられている軽度認知障害(MCI)から認知症に移行するのは年10%程度と考えられています。 厚労省の以前の「認知症予防・支援マニュアル」では次のように書かれています。 「
ケトン体はタンパク質分解を抑制して合成を促進するかもしれない
糖質制限をするとケトン体が増加します。また、一部の人は筋肉が分解されてエネルギーとして使われるのではないかと危惧しています。 ケトン体と筋肉のタンパク質の分解、合成はどのようになっているのでしょうか?かなり古い論文ですが
ココナッツオイルやMCTオイルの腸内抗菌作用
ココナッツオイルやMCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸には抗菌、抗ウイルス作用があることが知られています。母乳が抗菌、抗ウイルス作用を示すのもこのような脂肪酸の作用だと考えられています。 中鎖脂肪酸はエンベロープ(一部のウイ
ケトン体は交感神経を活性化するか?
ケトン体と交感神経に関して、コメントを頂きました。ありがとうございました。 MCTオイルでケトン値が上昇するのは感じます。 脂質代謝が亢進しているのは、肥満で痩身のためには効果があり、アドレナリン分泌が増えていると説明
高血糖や糖尿病はせん妄のリスクを高くする
高齢者は入院したり、手術を受けた後に、せん妄という、一時的な意識障害、認知機能障害を起こすことが珍しくありません。 環境の変化、入院というストレス、睡眠の状態、薬によるもの、手術後であれば麻酔薬の影響など様々な要因が考え
ココナッツオイルと中鎖脂肪酸(MCT)とケトン体
中鎖脂肪酸(MCT)は糖質制限をしていなくてもケトン体が上昇すると言われています。中鎖脂肪酸の中で最もケトン体を増加させるのは炭素数が8個(C8)のカプリル酸です。ココナッツオイルには約6~8%含まれていますが、MCTオ
糖質制限とむくみ(浮腫)の改善
糖質過剰摂取の人では下肢のむくみ(浮腫)に悩んでいる人も少なくないでしょう。下肢のむくみのある方に糖質制限を勧めたところ、数週間後驚くほど下肢のむくみが減ってびっくりしていました。 今回の研究では、ケトン食によるむくみの
高血糖は反応性の高い血小板増加を引き起こす
糖尿病では血栓性合併症を起こすことが珍しくありません。高血糖は肝臓でのトロンボポエチンの増加をもたらすと考えられています。 トロンボポエチンは血小板の前駆細胞の巨核球の増殖および分化に関与し、血小板の形成を促進します。そ
みなさんの血液検査データ2020 集計 その9 腎機能と尿酸
今回のデータの分析は腎機能と尿酸値です。 これまでの集計結果は→「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」 尿素窒素(BUN)もクレアチニンも尿酸値も結構体の水分量により変化しますの