以前の記事「糖質制限でLDLコレステロールが大きく上昇する人の特徴」で書いた、LDLコレステロール200mg/dL以上、HDLコレステロール80mg/dL以上、および中性脂肪70mg/dL以下である「除脂肪体重ハイパーレ
カテゴリー: ケトン体
糖質制限とSGLT2阻害薬 どっち?
糖尿病治療の世界ではSGLT2阻害薬が現在一押しでしょう。しかし、この薬の効果を認めれば認めるほど、糖質制限の素晴らしさを認めざるを得なくなってきています。あれだけケトン体を悪者扱いしていたのに、SGLT2薬の効果のメカ
糖質制限でケトーシスになっている人が糖質制限を止めたらどうなる? その2
今回は「その1」の続きです。まずはOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)についてです。その1でも示したように、フェーズ1(P1)は糖質制限でケトーシスの状態、フェーズ2(P2)は糖質制限を止めた糖質過剰摂取の状態、フェーズ3(
多発性嚢胞腎には糖質制限を その3 食事は治療なり
以前の記事「多発性嚢胞腎には糖質制限を その2」で書いた学会発表の研究が論文になりました。それを今回記事にしたいと思います。 対象は平均年齢41歳、平均BMI25.65の常染色体優性多発性嚢胞腎 (ADPKD)患者66人
糖質制限でケトーシスになっている人が糖質制限を止めたらどうなる? その1
我々人類は断続的で時間制限のある摂食パターンに適応してきたことが示唆されています。進化の過程で獲得した代謝は、食べることのできる回数は1回か2回程度、非常に短い時間帯で、糖質もほとんどない食事が初期設定となっています。つ
インスリン抵抗性が高い高齢者は手術後に認知機能障害を起こす可能性が高くなる
高齢者は手術後に認知機能障害を起こすリスクが高くなります。その予測因子は何でしょう?当然私が記事にするので、糖質過剰摂取と関連しています。 今回の研究では、60歳以上(平均年齢69.8歳)で全身麻酔下で少なくとも2時間続
糖質制限での遊離脂肪酸の増加
糖質制限をするとLDLコレステロールと共に遊離脂肪酸も増加します。恐らく糖質をエネルギーにしないので、常にエネルギー源である脂肪酸を循環させているのではないかと思います。 今回の研究では32人の健康な(?)肥満の人(平均
胎盤はケトン体生産工場
人間の胎児の脳のメインエネルギーはケトン体です。約50年前に測定された、中絶された人間の胎児の脳では、ケトン体とブドウ糖はそれぞれエネルギーの60%と40%を占めており、人間の胎児の脳がエネルギー源として ケトン体を優先
動くのを止めればたった3日間で筋肉は低下する
人間のほとんどの臓器は勝手に働いてくれています。しかし、筋肉はじっとしていればほとんど動きません。人体のタンパク質などの構成成分は有限なので、働かないものは必要なしと判断し、どんどん減少します。 今回の研究では、たった3