我々人類は断続的で時間制限のある摂食パターンに適応してきたことが示唆されています。進化の過程で獲得した代謝は、食べることのできる回数は1回か2回程度、非常に短い時間帯で、糖質もほとんどない食事が初期設定となっています。つ
カテゴリー: ケトン体
インスリン抵抗性が高い高齢者は手術後に認知機能障害を起こす可能性が高くなる
高齢者は手術後に認知機能障害を起こすリスクが高くなります。その予測因子は何でしょう?当然私が記事にするので、糖質過剰摂取と関連しています。 今回の研究では、60歳以上(平均年齢69.8歳)で全身麻酔下で少なくとも2時間続
糖質制限での遊離脂肪酸の増加
糖質制限をするとLDLコレステロールと共に遊離脂肪酸も増加します。恐らく糖質をエネルギーにしないので、常にエネルギー源である脂肪酸を循環させているのではないかと思います。 今回の研究では32人の健康な(?)肥満の人(平均
胎盤はケトン体生産工場
人間の胎児の脳のメインエネルギーはケトン体です。約50年前に測定された、中絶された人間の胎児の脳では、ケトン体とブドウ糖はそれぞれエネルギーの60%と40%を占めており、人間の胎児の脳がエネルギー源として ケトン体を優先
動くのを止めればたった3日間で筋肉は低下する
人間のほとんどの臓器は勝手に働いてくれています。しかし、筋肉はじっとしていればほとんど動きません。人体のタンパク質などの構成成分は有限なので、働かないものは必要なしと判断し、どんどん減少します。 今回の研究では、たった3
糖質制限は睡眠の質を改善する
食事が睡眠の質にかかわっているとは多くの人は思っていないでしょう。私は睡眠障害の多くは糖質過剰症候群だと考えています。特に肥満はゆっくりと内側から自分で自分の首を絞めているようなものです。睡眠の質が低下するのは当然です。
果糖は筋肉の代謝を大きく変える
糖質の中でも果糖は猛毒です。果糖の消費量は非常に増加しており、それによって様々な代謝障害が起きていると考えられています。 今回の研究では果糖の過剰摂取で、全身性には検出できないかもしれないような、末梢での微妙な代謝変化を
糖質制限をしっかりすれば糖尿病の腎機能低下を防げる可能性がある
以前の記事「糖尿病の薬を飲んでいるだけでは糖尿病の腎機能の低下は防げない」では、糖尿病の薬を使用しても腎機能は低下してしまう可能性があることを書きました。 では糖質制限ではどうでしょう。 今回の研究はアメリカ糖尿病学会の
抗がん剤の末梢神経障害の予防にはまず糖質制限
女優の秋野暢子さんは食道がんとなり、抗がん剤の影響でしびれがまだ残っているそうです。(記事はここ) 秋野暢子、ステージ3の食道がん寛解を報告も「完治にはだいたい5年かかる」 現在も「しびれ」残る 秋野は「ステージ3の食道