GLP-1受容体作動薬は流行っているようですね。セマグルチド(オゼンピック)のHbA1cと体重の減少効果は認められていますが、長期ではどうでしょうか?論文化されているものではありませんが、今年10月の第59回ヨーロッパ糖
カテゴリー: 糖質制限
症状が無くても血糖値が高いと冠動脈のプラークが増加する
心臓の専門家はLDLコレステロールに固執しています。一部の人はコレステロールは関係ないと気づいているでしょうが、学会やガイドラインには逆らえないのでしょう。 今回の研究では、耐糖能の状態、つまり正常血糖または前糖尿病また
糖質制限でケトーシスになっている人が糖質制限を止めたらどうなる? その2
今回は「その1」の続きです。まずはOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)についてです。その1でも示したように、フェーズ1(P1)は糖質制限でケトーシスの状態、フェーズ2(P2)は糖質制限を止めた糖質過剰摂取の状態、フェーズ3(
除脂肪量ハイパーレスポンダーにおけるスタチン中止と糖質制限開始後の冠動脈疾患の急速な進行?
今回紹介する抄録はAHA Scientific Sessions 2023という学会の発表だと思われますが、非常に悪意が感じられます。除脂肪量ハイパーレスポンダー(lean mass hyper-responders:L
多発性嚢胞腎には糖質制限を その3 食事は治療なり
以前の記事「多発性嚢胞腎には糖質制限を その2」で書いた学会発表の研究が論文になりました。それを今回記事にしたいと思います。 対象は平均年齢41歳、平均BMI25.65の常染色体優性多発性嚢胞腎 (ADPKD)患者66人
糖質制限でケトーシスになっている人が糖質制限を止めたらどうなる? その1
我々人類は断続的で時間制限のある摂食パターンに適応してきたことが示唆されています。進化の過程で獲得した代謝は、食べることのできる回数は1回か2回程度、非常に短い時間帯で、糖質もほとんどない食事が初期設定となっています。つ
糖質制限講演会in東京 無事終了
昨日11月5日に東京での糖質制限講演会が無事終了しました。会場は満席でした。お越しいただいたみなさんありがとうございました。 当日朝は、せっかく東京に来て、会場もホテルも皇居に近かったので、皇居ランを楽しみました。流石早
いまだに燻るSGLT-2阻害薬の下肢切断リスク
以前の記事「糖尿病治療薬SGLT2阻害薬は下肢切断を増加させるかもしれない!」で書いたように、SGLT-2阻害薬には下肢切断リスク増加の懸念があります。(その論文はここ) CANVAS試験と言われるもので、利益相反たっぷ
2023年10月の血液検査データ 健診ハラスメント
10月も職場では健診があります。そんなにいらないと思っても、やらざるを得ません。まあ、検査しても大きな変動はありません。食事が変わっていないの、変動も少ないです。検査項目も減らしていますが、春に測定しなかったのでインスリ
2型糖尿病の体重減少に対する時間制限食の影響
1日3食しっかり食べることが健康的だと考える人がいます。マスコミの言うことを鵜呑みなのでしょう。一方で時間制限食というものが健康に好影響を与えることが様々な研究で示されています。 時間制限食は1日の中で8時間とか、6時間