骨密度は骨折の強力な予測因子です。病院では、高齢者の骨密度を測定し、その結果で薬を投与して骨密度を増加させることをしています。しかし、2型糖尿病では、骨密度が増加するのに、骨折率は高くなります。つまり、当然ですが骨密度だ
カテゴリー: 糖質制限
AYA世代女性は糖質制限を
先日の報道で15~39歳の思春期・若年(AYA)世代のがん患者で、多くは女性が占めていることがわかりました。AYA世代の中で20~39歳の患者の約8割を女性が占めているのです。乳がんや子宮頸がんの増加が大きな原因と考えら
ケトン体は多発性嚢胞腎を救うかもしれない
多発性嚢胞腎は両側の腎臓に嚢胞が無数に生じる、遺伝性疾患です。嚢胞が徐々に大きくなり、進行性に腎機能が低下します。難病指定されていて、根本的治療法は無いとされています。多くの人は30~40代まで無症状です。 多発性嚢胞腎
OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)はかなり適当な検査
私が専門とする麻酔では、手術の時に体重を基準に薬の投与量を決めることがほとんどです。(もちろん年齢なども加味しますが) 抗がん剤でも体表面積で投与量が決められます。 しかし、普段の病気の治療薬では、大きな人も小さな人も同
ビタミンB6による細胞死
以前の記事「大量ビタミンB6の毒性」で書いたように、大量のビタミンB6の摂取では進行性の神経障害のリスクがあります。ヨーロッパでの摂取量の上限は1日に25mgです。 オランダの医薬品とワクチンの有害反応の報告を収集して分
糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その2
前回の記事「糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その1」では、新しい糖尿病の診療ガイドラインの食事療法について、特に糖質に関する項目を取り上げました。 今回のガイドラインにその他のタンパク質、脂質についての項
糖尿病診療ガイドライン2019の残念な食事療法 その1
皆さんはもう糖尿病診療ガイドライン2019を読んだでしょうか?その中の食事療法の項目を読んで、どのような感想をお持ちでしょうか? 「各栄養素についての推定必要量の規定はあっても、相互の関係に基づく適正比率を定めるための十
食べられないときに筋肉は分解されるのか?
タンパク質分解についてコメントをいただきました。 テーマから少しズレると思いますが。 「タンパク質は食いだめできない」 と言われていますが、そこにどうしても疑問があります。 ヒトの体はエネルギー確保のために余剰栄養分を脂
糖質を含んだBCAAを持久系の運動の前に摂るのはマイナスではないか?
マルトデキストリンはデンプンの分解によって作られる糖質で、甘味はそれほど強くなく、ブドウ糖と同程度に速く吸収されるので、マラソンなどの時のエネルギージェルなどに多く使われています。 今回の研究では糖質(マルトデキストリン
冠動脈疾患のリスクはインスリン抵抗性が最も重要
中性脂肪が高かったり、HDLコレステロールが低かったりすることは、心血管疾患のリスクを増加させると考えられています。中性脂肪/HDLコレステロール比の上昇はLDLを小さな危険なsdLDLに変化させる可能性を高くします。(