一般的には鎮痛薬のアセトアミノフェンは安全と考えられていますが、本当でしょうか?日本では比較的少ない量で投与されているので、もしかしたら問題が少ないのかもしれません。 欧米ではかなりの量のアセトアミノフェンを使用していま
月: 2020年9月
オメガ3のDHAはLDL粒子を大きくしLDLコレステロールを増加させる
血液検査のデータに関してコメントをいただきました。 清水先生、おはようございます。 最近、血液検査をしたのですが、前回から2ヶ月程度経っています。 その間、ほぼ完全な糖質制限をしていたのはもちろんですが、毎日、イワシ水煮
糖質量を少し減らしただけでも血糖値変動は始めたその日から低下する
当たり前ですが、血糖値は糖質摂取で上昇します。糖質制限を始めれば、当然ですがすぐに血糖変動が低下します。段々と低下するのではなく、その日から低下します。 今回の研究では、糖質制限ではありませんが、糖質摂取量を少し減らし始
塩分制限で起こる程度の血圧低下なら炭水化物をタンパク質で置き換えることでも得られる
以前の記事「塩分制限で起こる程度の血圧低下ならタンパク質摂取量を増やすことでも得られる」では、タンパク質の摂取量を増やすことでいくらかの血圧低下が得られることを書きました。 今回は、無作為化比較試験のメタ分析で食事性タン
ケトン体は交感神経を活性化するか?
ケトン体と交感神経に関して、コメントを頂きました。ありがとうございました。 MCTオイルでケトン値が上昇するのは感じます。 脂質代謝が亢進しているのは、肥満で痩身のためには効果があり、アドレナリン分泌が増えていると説明
高血糖や糖尿病はせん妄のリスクを高くする
高齢者は入院したり、手術を受けた後に、せん妄という、一時的な意識障害、認知機能障害を起こすことが珍しくありません。 環境の変化、入院というストレス、睡眠の状態、薬によるもの、手術後であれば麻酔薬の影響など様々な要因が考え
ココナッツオイルと中鎖脂肪酸(MCT)とケトン体
中鎖脂肪酸(MCT)は糖質制限をしていなくてもケトン体が上昇すると言われています。中鎖脂肪酸の中で最もケトン体を増加させるのは炭素数が8個(C8)のカプリル酸です。ココナッツオイルには約6~8%含まれていますが、MCTオ
塩分制限で起こる程度の血圧低下ならタンパク質摂取量を増やすことでも得られる
食塩の摂取量と血圧の関係だけが取り上げられ、塩分制限が「ヘルシー」と誤解されています。血圧に影響する栄養成分は恐らく多因子です。なので、塩分ばかり悪者にするのは非常に違和感があります。 以前の記事「WHOは極端な塩分制限
糖質制限と運動のパフォーマンスと筋肉量
いまだに糖質制限をすると、筋肉を分解しエネルギーとするために、筋肉量が減少すると思っている人もいます。もしこのことが正しいのであれば、糖質制限の中でも最も糖質量の少ないケトン食ではかなりの筋肉量喪失が起きて、運動パフォー
塩分摂取量をアンケートから推測することはかなり難しい
前回の記事「WHOは極端な塩分制限を推奨しているけれど…」で、WHOは塩分の摂取量の推奨値を決める際に、食事アンケートを用いた研究をいくつも採用して、決定していることが問題であることを書きました。塩分(ナトリウム)に限ら