糖質制限は脂肪を落とすため、水泳のようなある程度脂肪をつけて、浮力があった方が有利と思われるスポーツには不向きだと思いましたし、そのように私の本にも書きました。しかし、それが間違いであることを証明する出来事がありました。
今回のブダペストで行われた世界水泳で世界新を出したアダム・ピーティーはどうやら糖質制限をして、体重を絞って、世界新を出したようです。しかも、50mという短距離で世界新を出した意味は非常に大きいと思います。50mというのは陸上で言えば100m走のようなもので、持久力ではなく、完全なスピード競技です。糖質制限は筋肉のグリコーゲンが減少するというのはやはり嘘でしょう。
下の動画(実際は静止画で、音声だけです)は世界新を出した後のインタビューのようですが、そこでは炭水化物を抜いて、93kgから80kgまで体重を落としたことを語っています。夜の絶食時間も11時間とっているようです。
確かに下の画像を見ると、他の選手のように体に脂肪のついた丸みを帯びた筋肉とは違い、余分な脂肪が内容に見えます。
とうとう、水泳でも糖質制限が世界を席巻しそうです。
ピーティー世界新!前人未到の25秒台 50m平
<水泳:世界選手権>◇25日◇ブダペスト◇男子50メートル平泳ぎ準決勝
アダム・ピーティー(22=英国)が前人未到の25秒台をマークした。
準決勝2組で2位に0・9秒の大差をつけ圧勝。25秒95で世界新記録を樹立した。ピーティーはこの日の予選で、自身の世界記録を更新したばかり。2レース連続の更新で人類初の領域に到達した。