以前の記事「北海道マラソン2018 試練と復活のサブ4」で久しぶりにサブ4でゴールできたことを書きました。3時間48分00秒でした。ちょっと遅くなりましたが、分析をしてみました。
まずは今回のレース中の心拍数です。
30キロ過ぎまではイエローゾーンで走れていることに注目してください。以前の記事「洞爺湖マラソン、昨年との比較」で書いたように、2017年の洞爺湖マラソンでは15キロ過ぎくらいからずっとレッドゾーンで走っていました。そして35キロ付近で急に足が動かなくなり失速しました。2016年の自己ベストを出したときにはほとんどレッドゾーンになることなくほとんどをイエローゾーンで走ることができました。
今回の北海道マラソン2018では30キロ過ぎくらいからはレッドゾーンですが、恐らく10数キロ走るくらいならレッドゾーンでも大丈夫なのかもしれません。2017年の洞爺湖マラソンでは20キロ近くはレッドゾーンでも耐えることができたからです。そう考えると、今回の走りは私にとって非常に理想的なペースなのかもしれません。
そこで心拍数とペースを合わせてグラフにしてみました。ペースはスタートからゴールまでほぼ変化していません。こんなにもイーブンペースで走れたことは初めてです。最後にはスパートさえできています。
さて、今回もフリースタイルリブレをつけて走りました。走っているときのグルコース値は上の通りです。何と100ぐらいでスタートし、その後130台まで上昇した後やや落ち着くのですが、その後は急上昇し、最高で187を記録してしまいました。もちろん走っているときはわからなかったのですが、レース後に見て驚きました。レース後まもなくのグルコース値が158を示していた時に血糖値を測定してみました。そうするとなんと109です。ほぼ50の差がありました。これほど差があったのは初めてです。これまでも何回もリブレを使って走っていますし、ウルトラマラソンのときは中間のエイドで血糖値との差を見ていますが大きな違いはありませんでした。
もちろんサプリにより血糖値が上昇したことは考えられますが、これまでもレース中にサプリを摂ってもほとんど影響はありませんでしたので、今回はセンサーが「はずれ」だった可能性があります。それを裏付けるように、今回のセンサーはグルコース値がおかしな値を連発していました。特に寝ている間のグルコース値は70を切ることも頻繁で、最低値はなんと42!もちろん本当の値かどうかは調べる術はありません。日中でも60台を示すこともあり、そのときの血糖値との差は20以上でした。
これほど血糖値との差があれば、ちょっと使い物になりません。今回のデータはあまり参考にならないでしょう。今回のセンサーは信用ができず、他の人体実験も行いませんでした。
江部先生のブログの記事でも非常に誤差が大きい方のデータが示されており、60以上差がある場合もあるようです。私もこれまで何度もリブレを使っていますが、今回が最も大きな差が認められたセンサーです。データを取る意味も無くなるほどです。血糖値のトレンドがわかるので良いのですが、あまりにも差が大きいと毎回のように穿刺して血糖値を測らなければならず、持続的なセンサーの意味がありません。次のレースでも付けて走るかどうかは考えてみます。もしかしたらフリースタイルリブレを使った人体実験は最終回かもしれません。
リブレのことについては終わりにして、今回のペースについてです。イーブンペースで走ることは非常に私にとって難しいことです。しかし、今回は完璧にできました。ただ、何となく、限界まで走っていないのでは?と感じてしまいます。いつもは最後の方はペースが落ちます。限界を感じてペースが落ちるのだと思っていました。イーブンペースで最後まで走れたということは余力があった可能性があります。しかし、もう少し早いペースを刻んだら、イーブンにはならず、最後に失速したかもしれません。この境目はどうしてもつかめません。
心拍数で考えれば、やはり今回は限界に近い走りだったと思われます。そうすると自己ベストを更新するには、もう少しペースを上げても心拍数が上がらないようにしなければ無理だということになります。年齢を考えるとギリギリですね。