2023年からアメリカ心臓協会は心血管・腎・代謝(CKM)症候群というものを提唱しました。代謝、腎機能、心血管機能の障害間の相互作用を強調するものです。つまり、心血管疾患も腎機能障害も代謝障害と強く結びついていると認めて
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GLP-1受容体作動薬の心保護効果は誇大広告の可能性
医療業界ではGLP-1受容体作動薬やSGLT-2阻害薬への称賛が止まりません。心保護効果、腎保護効果……。本当でしょうか? 特に最近はGLP-1受容体作動薬の効果が派手に宣伝されています。GLP-1受容体作動薬の心血管イ
CETP阻害薬の効果を見ると血液検査の脂質の状態が無意味に思える
以前の記事「Lp(a)低下薬の失敗は何を意味するか?」「根本原因を無視して数値を整える薬の失敗が続く」では、大きな期待を受けていた最近の治験薬の失敗について書きました。知っている人も多いかもしれませんが、その前にも大きな
高齢者の高血圧の治療は死を早めるかもしれない その3
「その1」「その2」「高血圧の薬で血圧を下げられた高齢者は死亡率が高い」などでは、高齢者が高血圧の治療を受けて、血圧が下がると、死亡率が高くなることを書きました。 今回も同様の記事です。今回の研究では、韓国の国民健康保険
30年間の心血管疾患リスクを推定できるの?
アメリカの心臓病学会などは10年間の心血管疾患リスクの計算式を示していましたが、2026年のガイドラインでは30年間の心血管疾患リスクまで推定すると豪語し始めました。(こことここ参照)占い師でもわからない30年後あなたは
糖質制限でLDLコレステロールだけでなくHDLコレステロールも爆増 私はCETP欠損症なのか?
専門家というのは、自分の知っている知識の中で物事を説明しようとします。自分の知識が間違っているとか、自分の知ってる知識では説明できないことがあるなどとはあまり考えないのかもしれません。医学部で習ったことが正しいとは限りま
根本原因を無視して数値を整える薬の失敗が続く
以前の記事「Lp(a)低下薬の失敗は何を意味するか?」で書いたように、ノバルティス社はLp(a)低下薬の治験に失敗しました。それに続いて、今度はノボノルディスク社の治験も失敗して中止になりました。(ここ参照) 「デンマー
Lp(a)低下薬の失敗は何を意味するか?
先週の週末、循環器や脂質異常の専門家たちはSNSで大騒ぎでした。その理由は、登場間近だと思われていた、Lp(a)低下薬のペラカルセンの第III相試験、Lp(a)HORIZON試験が大失敗に終わってしまったからです。(ここ
ランニングのすすめ 健康のためにとにかく体を動かそう
先日の日曜日は北海道マラソンでした。夏の北海道マラソンは、本州ほど暑くはありませんが、それでも夏です。過酷なレースが多いのも事実です。しかし今年は、私の出場した北海道マラソンで、スタート時には20℃という過去一番に涼しか
慢性腎臓病の血圧と死亡率の関係
高血圧は腎臓に有害と考えられているために、慢性腎臓病の人は血圧を下げられています。しかし、それによって患者は本当に利益を得ているのでしょうか? 今回の研究では、透析を必要としない慢性腎臓病(CKD)患者の死亡率と血圧の関