昨年末から今年に入って、新型コロナウイルスのワクチンに対する風向きが変わってきました。明らかに有害性などの報告、記事が増加してきたように思えます。 30,712,101人の65歳以上の高齢者をカバーするアメリカメディケア
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高HDLコレステロールは健康的なのか? その2
「その1」の続きです。HDLコレステロール値が高いからと言って必ずしも健康的ではありません。それほどHDLは単純ではないのかもしれません。LDLと同様に質が重要です。質の悪いHDLは機能が悪いのです。HDLコレステロール
コレステロールが低い高齢者の死亡リスクを低アルブミンはさらに上げる
コレステロールが低い人は死亡率が高くなります。(「コレステロールの低い人は死亡率が高いというコレステロールパラドックス」「低LDLコレステロールはすべての原因による死亡率を増加させる」「LDLコレステロールが非常に低いと
高HDLコレステロールは健康的なのか? その1
LDLコレステロールは「悪玉」、HDLコレステロールは「善玉」という決めつけが一般的に広がっているだけではなく、医師の中にも本気でそう考えている人が多いでしょう。もちろん、私の記事の多くにはHDLコレステロールは高い方が
ALP(アルカリフォスファターゼ)が高いことが意味することは その2
「その1」では、ALPと脳卒中のリスクの関連について書きました。もうちょっと違う研究を見てみましょう。 今回の研究では神経学的に健康な1,011人の人の血管危険因子、脳のMRI、MR血管造影を評価しました。無症候性ラクナ
渡辺徹さんのご冥福をお祈りいたします
コメントをいただきました。 渡辺徹さんの訃報が報じられました。 「太陽にほえろ!」でデビューされた頃とは打って変わって 晩年(お若いですが)は透析治療も受けていたそうです。 ご冥福をお祈りいたします。 渡辺徹さんは私の青
コレステロールの低い人は死亡率が高いというコレステロールパラドックス
専門家は都合が悪いことは「パラドックス」と言います。その専門家が信じている仮説が正しいとしか思っていないので、それと相反するデータが出てくると受け入れられません。しかし、実際はパラドックスでもなんでもなく、前提の仮説が間
低脂肪食は小さな危険なLDL(sdLDL)を増加させる
心血管疾患を予防するための食事療法として、通常はエネルギー(カロリー)控えめで、脂質の摂取量を減らすことが推奨されます。また一方で、小さな危険なLDLであるsdLDLは心血管疾患との強い関連が認められています。 では、低
ALP(アルカリフォスファターゼ)が高いことが意味することは その1
亜鉛不足の人が非常に多く認められます。新型コロナウイルスの後遺症との関連も指摘されています。(「新型コロナウイルス感染と後遺症」参照) 亜鉛の重要性が話題になるにつれ、亜鉛不足の指標としてALP(アルカリフォスファターゼ
インスリン抵抗性と心血管疾患の発症年齢との関連
心血管疾患は本当にLDLコレステロールが原因でしょうか?リスク要因でしょうか?最も危険なのはインスリン抵抗性であり、糖質過剰摂取だと私は考えています。 今回の研究ではベースラインのリスク因子とその後の心血管疾患の発症を年