n=1、つまりたった一人の症例報告は医療の世界ではエビデンスとしては認められませんが、全てはn=1から始まります。また、あることに反応する人と反応しない人がいます。反応する人の方が少ない場合、大人数集めたときに反応しない
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アメリカ心臓協会が出した非アルコール性脂肪肝疾患についての声明で糖質制限を推奨
日本人でも脂肪肝、アルコールを飲まない人の非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は増加していると思います。患者さんに「脂肪肝ですね」というと、多くの人は恥ずかしいのか、深刻に思っていないのか苦笑いします。 ある脂肪肝の患
勃起不全(ED)はバイアグラで治療する?
日本のED(勃起不全)有病者数調査2019というのがありました。(ここ参照) 1998年の調査 2019年の調査 30歳〜79歳のED有病者数(全国推計) 30歳〜79歳のED有病者数(全国推計) 軽度型ED 約1,38
非空腹時の中性脂肪値とLDLコレステロール値と心不全リスク
血液検査の中性脂肪値は空腹時に検査するのが理想的です。それは、食事の影響を強く受け、比較的長時間その影響が続くからです。 では、絶食時ではない中性脂肪値は当てにならないのでしょうか?以前の記事「食後中性脂肪(TG)スパイ
心不全における塩分制限は無意味
心不全は塩分とは関係がないと私自身は考えています。心臓のエネルギーはほとんどが脂肪酸、そしてケトン体であり、ブドウ糖はわずかです。しかし、糖質過剰摂取ではブドウ糖をエネルギーにせざるを得ないので、不安定なエネルギー供給が
内臓脂肪と中性脂肪と冠動脈疾患のリスク
メタボリックシンドロームは冠動脈疾患のリスクを増加させると考えられています。当然です。メタボは糖質過剰症候群ですから。ご存じのようにメタボの診断基準は次のようです。 メタボリックシンドロームの診断基準 1. 腹囲 男性8
飽和脂肪酸を減らしてコレステロールが減少すると死亡リスクが高くなる
飽和脂肪酸を減らせ、コレステロールを減らせ、というメッセージがずっと叫ばれています。一度洗脳されてしまった人は、それが正しいかどうかを考えなくなり、疑わなくなります。食事に関するランダム化比較試験はなかなか難しく、あまり
スタチンの効果はほんのわずか
「コレステロールは低いほど良い」と思っている人がいまだに多くいます。しかも一般の人だけでなく、医師にもいるので非常に問題です。 スタチンが開発、販売されて、この「コレステロールは低いほど良い」という考えは定説化してしまい
アメリカ心臓協会はさらに糖質制限を推奨する方向へ
以前の記事「アメリカ心臓病学会は中性脂肪を減らすためのライフスタイル介入として糖質制限を提唱 その1」で書いたように、アメリカの心臓病学会はすでに糖質制限を認めています。 それに続いてアメリカ心臓協会は2型糖尿病の人に対
飽和脂肪酸は心臓に悪くない
我々はずっと長い間、脂質、特に飽和脂肪酸をたくさん摂ると体の脂肪になり体重が増加したり、血管が詰まって心筋梗塞を起こすと思わされてきました。 しかし、以前にアメリカで行われた低脂肪食介入試験では全く違う結果が得られていま