新型コロナウイルスワクチンと若い世代の心筋炎

政府もマスコミも、それにかかわるいわゆる専門家も新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を推奨し続けています。しかも若い世代にもっと接種しろと言い続けています。

今回出た北欧4か国の2,310万人の居住者を対象としたコホート研究の結果に、なぜ専門家やマスコミはコメントを出さず、新型コロナウイルスワクチンを推奨し続けるのでしょうか?

今回の研究は2020年12月27日から2021年10月5日までの、12歳以上の心筋炎または心膜炎の発症を分析しています。

1,077件の心筋炎イベントと1,149件の心膜炎イベントが特定されました。

ワクチンの名前と企業名をまず示します。BNT162b2(ファイザー)、mRNA-1273(モデルナ)、AZD1222(アストラゼネカ)です。

ワクチン未接種期間と比較した1回目および2回目の投与後の28日間のリスク期間を比較した心筋炎の発生率比は、ファイザー製の1回目の投与で1.38倍、2回目の投与で1.75倍でした。モデルナ製の1回目投与では1.16倍、2回目の投与では6.57倍でした。

男性だけで見ると、ファイザー製の1回目で1.40倍、2回目で2.04倍、モデルナ製の1回目で1.45倍、2回目で8.55倍でした。

女性では、ファイザー製の1回目で1.46倍、2回目で1.25倍、モデルナ製の1回目で1.45倍、2回目は2.73倍でした。(図は原文より)

 

上の図は男女別の年齢による、ワクチン接種から28日以内の心筋炎のワクチン未接種との発生率比です。12歳以上、16歳~24歳、25歳~39歳、40歳以上です。アストラゼネカ製、ファイザー製、モデルナ製、2回ともファイザー/ファイザー、1回目ファイザー/2回目モデルナ、2回ともモデルナ/モデルナと分類しています。アストラゼネカは省略します。

まずは男性の2回接種を見ていくと、16歳~24歳の男性ではファイザー/ファイザーで5.31倍、ファイザー/モデルナで35.62倍!、モデルナ/モデルナで13.83倍です。政府や専門家たちは2種類のワクチンを接種しても安全であると言い切っていましたが、データでは「混ぜるな危険」レベルで、ファイザー/モデルナのチャンポンワクチンは非常に心筋炎のリスクを激増させることがわかります。専門家には責任があり、本来もっと慎重な発言をすべきでしたが、何のデータもないうちから「安全、安心」を連呼していました。実際には彼らは専門家ではなく、セールスマンであったことがよくわかります。

25歳~39歳でも、ファイザー/ファイザーで1.75倍、ファイザー/モデルナで23.16倍、モデルナ/モデルナで12.96倍です。

40歳以上になるとほとんど有意差がありませんでした。

女性は男性よりも少ないので12歳以上全体で見てみると、ファイザー/ファイザーで1.25倍、ファイザー/モデルナで9.62倍、モデルナ/モデルナで2.73倍です。

 

上の図は心筋炎と心膜炎を合わせたものですが、心筋炎だけと同様の傾向です。

上の図は男性の新型コロナウイルス感染(陽性)における心筋炎の未感染との発生率比です。16~24歳では2.99倍、25~39歳では5.19倍、40歳以上では14.67倍です。ワクチンとは異なり年齢が上がるほど発生率は高くなっています。

さあ、それでは自然に新型コロナウイルスに感染したのと、ワクチン接種とを比較してみましょう。10万人当たりの心筋炎と心膜炎を合わせた発生数で比較しましょう。

16~24歳
10万人当たり何人に1人?感染した場合の何倍?
ファイザー1回2.381/420171.74倍
ファイザー/ファイザー8.301/120486.06倍
モデルナ1回2.551/392161.86倍
モデルナ/モデルナ26.511/377219.35倍
ファイザー/モデルナ37.941/263627.70倍
感染1.371/72993
25~39歳
10万人当たり何人に1人?感染した場合の何倍?
ファイザー1回1.151/869570.44倍
ファイザー/ファイザー1.961/510200.75倍
モデルナ1回1.171/854700.45倍
モデルナ/モデルナ12.111/82584.66倍
ファイザー/モデルナ19.451/51417.48倍
感染2.601/38462

16~24歳という若い世代には全くワクチンを接種するメリットがないですね。3回目接種したらもっとひどくなるのかどうかはわかりません。

もちろん、感染後の心筋炎は非常にサンプル数が少なく、10万人当たりの発生数にしてしまうと1例の違いでデータが大きくぶれてしまうので、あまり当てにはなりません。しかし、日本政府が感染するよりもワクチンの方が心筋炎が少ないという根拠も、同様に少ないサンプルのデータを大きく広げて示したデータにすぎません。本当に感染するよりも多いのか少ないのかは全くわかりません。感染自体する確率も低いので、私はワクチンの方がリスクが非常に高いと思っています。

しかし、感染してもほとんどダメージを受けない若い世代がワクチンで心筋炎が起きるリスクが非常に高いのは大きな問題です。知人の循環器内科の医師も心筋炎が増えていると言っていました。(特にモデルナで)

世界中でワクチン接種後に900人以上のアスリート、特に若いアスリートが心停止や深刻な問題を抱え、600人以上が死んでいるのは、本当にワクチンとは関係ないのでしょうか?(ここ参照)

これまでにここまで心筋炎を起こすワクチンがあったでしょうか?しかもすでにかなり弱毒化しているウイルスにそもそもワクチンが必要でしょうか?

プレプリントではありますが、オミクロンに対する3回目ワクチンの論文が出ました。(ここ参照)3回目接種で抗体価が高くなるから、オミクロンにも有効だと専門家たちは言っています。しかしこの論文では、オミクロンに感染した人では、感染前の3回目接種後の中和抗体力価は、64%で1:640以上、1:320以上は14%、1:160以上は21%でした。つまり、感染した6割以上は中和抗体が非常に高くなっていたにもかかわらず、感染していたのです。つまり、オミクロンには役立たずの抗体ができているだけである可能性が高いのです。

抗体価が上がる=感染に強くなる、ではありません。

このようなワクチンの効果、副作用のデータを見て、小学生や中学生にワクチン接種が行われて本当に大丈夫なのでしょうか?

在庫処分に付き合う必要はありません。

 

「SARS-CoV-2 Vaccination and Myocarditis in a Nordic Cohort Study of 23 Million Residents」

「2300万人の居住者を対象とした北欧コホート研究におけるSARS-CoV-2ワクチン接種と心筋炎」(原文はここ

9 thoughts on “新型コロナウイルスワクチンと若い世代の心筋炎

  1. うちの場合、せめて家族にはワクチンを避けるよう当初から指示しています。だから一度もワクチンは打っていません。その代わりといってはなんですが、「スーパー糖質制限・高タンパク・高脂質」の徹底を求めています。おかげで家族全員、元気いっぱいです。

    1. やまもとさん、コメントありがとうございます。

      ご自身、ご家族での意思決定は尊重されるべきです。ワクチン接種者に対するキャンペーンなどはあまりにも変です。

  2. 「実際には彼らは専門家ではなく、セールスマンであったことがよくわかります。」
    その通りだと私も感じます。
    一般人は「専門家」や国の情報の根拠を
    確かめる術がなく、信頼できる専門家を
    自分で見定めなくてはなりません。

    リスクが大きいワクチン接種を推奨(洗脳)
    されている若者は気の毒です。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      社会的な圧力があり、やむを得ず接種している若者も多いでしょう。
      国が早く規制を撤廃することを望みます。

  3. >私はワクチンの方がリスクが非常に高いと思っています
    「思っています」はいいですけれど、医師として発信するならば明確なエビデンス、例えばワクチンを2回、3回接種した集団とそうではない集団ではコロナ以外の死亡率に有意な差があるという統計学的に満足できるサンプル数を調査した査読済論文を引用元として明示するべきだと思いますが如何でしょうか?
    また、先生が提示されたデータではファイザー2回接種で心筋炎リスクが低下しているように見受けられます。
    これは先生もご指摘の通り、比較対象の母数があまりにも少ないことによる数字の振れだと思いますが、このような振れを持った「怪しい」データを以て、
    >私はワクチンの方がリスクが非常に高いと思っています
    と言うのは少々乱暴ではないでしょうか?

    根拠のない仮定や想像の発信が最近話題の「神真都Q」に代表されるようなエセ科学信奉陰謀論者を増長させることを危惧します。

    1. Injuredさん、コメントありがとうございます。

      今回はそのエビデンスに基づき記事を書き、それに自分の意見を書いたまでです。
      こんな記事で陰謀論者が増長されるとは思いません。陰謀とも私は思っていません。

      エビデンスは所詮、道具です。
      道具は自分で選べば良いと思いますし、新型コロナについても国や専門家は自分に合った道具を選んでものを言います。
      道具は中国製よりも日本製の方が信頼できるという人もいれば、安いから中国製で良いと思う人もいます。
      エビデンスも何製かが選択する人には重要です。
      製薬会社製のエビデンスを選ぶか、他の製薬会社が関わっていないエビデンスを選ぶか。

      重大な影響力のある政府やそこに関わる自称専門家たち、マスコミに出ている専門家たちは、
      はたして明確なエビデンスをもとに話をしていると思いますか?
      最初彼らはワクチンを2回多くの人が接種すれば、集団免疫が得られ、コロナが終わる、ワクチン効果は1年は持つ、
      などと言っていたではありませんか?安全性がわからないのに、安全安心と言っていたではありませんか?
      どっちが乱暴な言い方でしょうか?

      まあ、こんな田舎の何の影響力もない医師にものを言うのはあまり有益ではないでしょう。
      所詮私のひとりごと、戯言です。それをどのように受け取りどのように考えるかはそれぞれの判断です。

      1. ご返信ありがとうございます。

        >最初彼らはワクチンを2回多くの人が接種すれば、集団免疫が得られ、コロナが終わる、ワクチン効果は1年は持つ、
        などと言っていたではありませんか?安全性がわからないのに、安全安心と言っていたではありませんか?
        どっちが乱暴な言い方でしょうか?
        −−−−−−−−−−
        これは論点ずらしだと思います。
        ワクチンの危険性について論じたいのであれば、ワクチンを2回または3回接種した母集団と、ワクチンを接種していない母集団の死亡率を統計的に満足できる無作為さや母数を満たした条件で比較するべきです。

        あなたは医師です。
        一般人から先生と呼ばれる立場にいる人間です。
        その人間が発信する情報が(医師だし)正しいと思う、信頼に値すると手放しで思ってしまう層や先生の発言に正のバイアスをかけてしまう層は少なからず居ます。

        例えば先生は典型的な陰謀論である人工地震について2020年1月に言及しておられますが、最終的に「本当のところはどうなんでしょうか?」などと、全体を通して読み手にミスリードを誘う構成になっています。
        このブログの記事は全体的に上記のような構成のものが多いと感じます。

        居住地が田舎かどうかなど関係なく、全世界に平等に発信されるブログのタイトルに「ドクター」とつけるのならば、その社会的責任を認識したほうが良いのではないかと思います。

  4. どんな情報にもミスリードのリスクがあることは承知の上で、私もこのブログを拝読し、
    勿論自己責任で行動しているつもりです
    (かといって周りの人々の恩恵を無視しているわけでも有りません)。
    このブログは、
    言い方は悪いですが、世の中にあふれているゴミのような情報とは雲泥の差があると
    私は思います。

    1. 鈴木 武彦さん、コメントありがとうございます。

      どんな情報も人によってはゴミであり、人によっては非常に有益なものです。
      受け取る側が判断すれば良いと思っています。
      なるべくゴミを出さないように気を付けたいと思っています。

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