慢性腎臓病を有している人では心血管イベントの発症率が高く、ステージが上がるにつれリスクが高くなります。 (図はこの論文より) 上の図は横軸がGFRであり、ステージで言えば、左からステージ1+2、一番右がステージ5です。明
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冠動脈疾患はLDLコレステロール値ではなくフィブリノゲン値と関連している
狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患は未だにLDLコレステロールが高いことにより起きると信じている人がいます。アテローム性動脈硬化症のプラークの中に確かにLDLコレステロールは存在していますが、存在することと原因であることに
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は心筋梗塞のリスクを増加させるかもしれない
現在、どれほど多くの人がPPI(プロトンポンプ阻害薬)を長期に使用しているでしょう。 急性冠症候群でクロピドグレルが処方されますが、PPIはこのクロピドグレルの効果を減弱するようです。 急性冠症候群により治療を受けて、退
フルマラソンは心臓の負担を増加させるかもしれない
健康のためにランニングをしている人も多いでしょう。私もランナーですが、フルマラソンのような非常に長距離のレースは過酷であり、本当に健康に良いのか有害かははっきりしないところもあります。 今回の研究では10km、ハーフマラ
糖尿病性腎症はビタミンB群のサプリで悪化するかもしれない
ビタミンBは非常に重要なビタミンです。ビタミンCと並んでビタミンB群をサプリメントで摂取している人も多いと思います。 糖尿病性腎症では、高ホモシステイン血症が頻繁に観察されます。ビタミンB群(葉酸、ビタミンB6、およびビ
絶食時ではない中性脂肪値上昇も危険性がある
中性脂肪値の増加を心配する方も多いと思います。しかし、必ずしも10時間以上の絶食を経ずに血液検査を受ける場合もあるでしょう。その場合の中性脂肪値が何の参考にもならないかと言うと、そうではありません。 非絶食時の中性脂肪値
アメリカで若い女性の急性心筋梗塞増加中!
アメリカではこの40年間の冠動脈疾患による死亡率は劇的に減少しています。1980~2000 年にかけて、冠動脈性心疾患による年齢調整死亡率は、男性では 10 万人当り 542.9 から 266.8 に、女性では 10 万
軽度の高血圧に薬は必要か? 降圧薬の利益と害
以前の記事「アメリカの新しい血圧の指針 クレイジー!」「日本も高血圧の目標値を下げる?」で書いたように、アメリカに続き日本でも高血圧の定義を変更しようとしています。アメリカの新しい血圧のガイドラインでは、血圧が130/8
スタチンはあなたの体の重要な機能を低下させる
生物学的、生化学的事実として、コレステロールは人体にとって非常に重要です。このことを否定することは現在のところできません。だから、コレステロールを目の敵にすることは間違っています。 私たちの体は非常に多くの細胞が集まった
LDLコレステロール値は役に立たない
LDLコレステロールを気にしている人はいまだに多いように思います。医師の方がその古い考えをなかなか変えないので仕方がないのでしょう。しかし、LDLコレステロールは私たちに何も教えてはくれません。低いから安心していられるわ