糖質制限と言っても世の中ではゆるゆるの制限もあれば、ケトン食のような制限もあります。やらないよりはやった方が良いですが、どの程度制限すればどの程度の効果が得られるのでしょう。 今回の研究は、4,291人の2型糖尿病患者を
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空腹感と食後の血糖値変動
先日「お昼、お腹いっぱい食べたのにもうお腹空いちゃった」という会話が聞こえてきました。多くの人はいっぱい食べるとしばらくは空腹感が起こらないと思っているかもしれません。もちろん、その量が非常に多ければ、消化に時間がかかっ
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)前の炭水化物(糖質)摂取量
いまだに世の中では糖質過剰摂取が普通の食事です。一方、糖尿病の診断に行うOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)は糖質過剰摂取が前提の検査です。だから、糖質制限をしている人が急にこの検査を受けると恐らく多くの人が糖尿病と診断され
高齢者の総コレステロールと死亡リスク
今日の夏井先生の記事に紹介されていたギャグ漫画「名古屋以外全部壊滅」は名古屋出身の私にとっては最高でした。 「キットカットカットカントカンカッタノニナンデカットカンカッタン?」 「オミャーガキットカットカットカントカンテ
当然高血圧も糖質過剰症候群
コメントをいただきました。 先生のブログでは3大生活習慣病のうち、糖尿病と脂質異常症の話題がのぼることが多いですが、高血圧はあまり見かけないような気がします。 あまり重要視されていないのでしょうか? 個人的に伺いたいのは
カルシウムサプリメントによる大動脈弁の石灰化
カルシウムは骨のメイン成分の一つなので、いつの頃からかカルシウム摂取は骨を丈夫にするとか、骨折しにくくするとか、骨粗鬆症を防ぐとか言われ、たっぷり摂るように推奨されました。そして、カルシウム強化をうたう食品も発売されるよ
処方薬が減ると高齢者の摂食量が増加
以前の記事「多剤併用どうにかならないか?」でも書いたように、本当に患者のみなさんは、ものすごい種類の薬を併用しています。私はときに「こんなに飲んでいては、薬だけでお腹いっぱいですね」と言っていますが、本人としては医師が飲
少量の肝臓の脂肪でもインスリン抵抗性と心血管疾患のリスク増加につながる
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は日本でも増加しています。しかし、多くの人、しかも多くの医師もあまり気にしていないように見えます。明らかな脂肪肝でない限り、ほとんど指摘を受けていません。現在、肝臓の肝細胞の5%以
歩くだけでも血液サラサラ
運動は健康のためです。激しい運動でなくても軽い運動でも(もしくは軽い運動の方が)十分健康に寄与するでしょう。 よく〇〇を食べると血液がサラサラになるという話がありますが、多くは根拠に乏しいと思います。また医師に言われて理
糖質制限によるLDLコレステロール激増の良い意味での症例報告
n=1、つまりたった一人の症例報告は医療の世界ではエビデンスとしては認められませんが、全てはn=1から始まります。また、あることに反応する人と反応しない人がいます。反応する人の方が少ない場合、大人数集めたときに反応しない