肥満であると糖尿病予備軍でも腎臓に負担がかかっている
糖尿病の合併症では網膜症、腎症、神経障害という3大合併症が有名ですが、合併症という言葉は糖尿病が原因でこのようなことが起こる、または糖尿病だからこのような疾患を併発することを想起させます。しかし、実際には糖尿病だから起こ
乳がんと脂質合成系の増加
肥満や糖尿病などでは、糖質から脂質へのエネルギーの流れが亢進し、フレイルなど低栄養病態ではタンパク質から糖質へのエネルギーの流れが増加します。 これらのエネルギーの流れは逆流することはなく、いわゆる3大栄養素のエネルギー
糖尿病予備軍でもアルツハイマー病と有意に関連
以前の記事「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標ってこれで良いのだろうか?」でも書いたように、日本糖尿病学会の高齢者の血糖コントロールの目標値は超緩く、HbA1c7未満であり、低血糖を招く薬を使用している場合は、8未満でし
αシクロデキストリンって効果はどう?
α-シクロデキストリンについてコメントをいただきました。 難消化性デキストリンは、各社から販売されています。今回、先生が示された血糖などのデータを見ても糖質制限には全く及ばないですね。 デキストリンの中でもαシクロデキス
脂肪肝と肝臓以外のがん
脂肪肝(非アルコール性脂肪肝疾患)は非常に増加していますが、それを危険なものだという認識は多くの人が持っていないでしょう。脂肪肝は肥満の成人の病気ではなく、小学生でも脂肪肝の子供もいますし、痩せていても脂肪肝の人はいます
血糖値スパイクとがん死亡率
HbA1cは過去1~2か月くらいの平均血糖値と考えられており、たとえそれが高くなくても、その中身、つまり血糖値の変動はわかりません。非常に高血糖と低血糖の波を繰り返しているかもしれません。その場合、1,5-AGという検査
難消化性でんぷんはほとんど効果がない
通常のでんぷんはすぐに消化吸収され、血糖値を急激に上げます。しかし、難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)を一緒に摂取すると血糖値の上昇を抑えてくれると一般的には考えられています。本当でしょうか? 今回の研究では、消化
役に立たないダイエットランキング
U.S.Newsというサイトに「Find the best diet for you」「あなたへの最善の食事を見つける」と題したダイエットランキングが発表されています。(ここ参照) これは食事療法、栄養学、肥満、食物心理
オミクロン株は戦う相手でさえない
新型コロナウイルスが出現するまでの社会では、それが良いかどうかは別として、ちょっと鼻水が出たり、軽い咳だったり、のどがイガイガするようなレベルの風邪であれば、普通に仕事をしていました。それがたとえ医療従事者であってもです