いまだに「痩せるために運動をしなさい」というアドバイスをする医師がいます。もちろん、ほんのわずかに体重が減少する可能性はありますが、恐らくそのようなアドバイスをされる患者は少し体重減少があったぐらいでは大きく足りない可能
カテゴリー: 食事
健康な低体重の人は実際にはあまり活動的ではないかもしれない
BMIは肥満など不健康な指標に使われることが多いですが、逆にBMIが非常に低い人がいます。一応正常範囲は18.5~24.9です。 BMI18.5未満の人は低体重と考えられます。このような痩せた人は活発に活動して消費エネル
果物を食べ過ぎると脂肪肝が悪化する
フルーツは「ヘルシー」という考えが一般的です。しかし、現在の果物はあまりにも甘すぎて、糖質、特に果糖がたっぷり詰まっています。 今回の研究は非常に興味深いものです。非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)80人を対象に、
経口ブドウ糖負荷試験1時間値が異常であれば自律神経の障害を認める
自律神経は交感神経と副交感神経とがあり、自動的にコントロールされています。通常心臓は規則正しく拍動しています。健康な人では心拍にゆらぎがあり、それを心拍変動と言います。この心拍変動が小さくなると、自律神経の機能障害を意味
難治性精神疾患のためのケトン食の驚くべき効果
恐らく世界で億単位の人がうつ病など精神疾患になっています。様々な治療薬がありながら、治療抵抗性の人も珍しくないでしょう。 今回の研究では、従来の精神科医療に十分に反応せず、ケトン食を試す意欲のある大うつ病性障害(うつ病)
好きなときに好きなものを食べる行動と結腸直腸がんのリスク
「好きなときに好きなものを食べる」 狩猟採集時代ではもちろん、こんな幸せはめったになかったでしょう。飢餓との戦いの日が続くこともあったかもしれません。そして好きなものといってもその時代はお菓子やスイーツやジュースなどは存
食べる順で糖質過剰症候群の改善は難しい ブロッコリー編
食べる順で血糖をコントロールしようとしても、上手くいくとは思えません。それは何を食べるかは毎回違いますし、組み合わせや調理法によっても違いがあると考えられるからです。 今回の研究では白米とブロッコリーを食べてその血糖値や
HbA1cとグリコアルブミン(GA)は時代遅れ?
HbA1cとグリコアルブミン(GA)は糖尿病、血糖値のコントロールの指標として用いられています。HbA1cは平均の血糖値と非常に相関していると言われており、計算式も存在します。 平均血糖値=HbA1c×28.7− 46.
赤肉と植物由来の代替肉とでは食べたときのアミノ酸の吸収は全く異なる
日本でも大豆ミートなど植物由来のタンパク質を使った「代替肉」が多く販売されてきています。(ここ参照) そもそも肉に似せるのであれば、肉を食べれば良いのに、代替肉は肉よりもなぜか「健康的」と考えられています。ものすごく質の
肝臓の脂肪含有量とインスリン感受性に対する異性化糖の影響
果糖は脂肪肝を招きます。現在では様々な食品に異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)の形で果糖が大量に含まれています。 今回の研究では様々な量の異性化糖を含んだドリンク(果糖55%ブドウ糖45%)を1日3杯、2週間飲んで、どのように