一般的にはスタチンは心血管疾患を予防してくれる薬だと信じられています。そうであるのであれば、心血管疾患の発生率が大幅に減ってもおかしくないですが、現実はどうでしょうか? 今回の研究では、1999年から2013年までの二次
カテゴリー: 糖質過剰症候群
LDLコレステロールが低くても全原因死亡や心血管疾患死亡リスクが上がる
LDLコレステロールは低ければ低いほど有益であると信じている人たちがいます。 今回の研究では、35歳から75歳、平均年齢56.1歳の3,789,025人を対象を、病歴とアテローム性動脈硬化性心血管疾患リスクに基づいて、低
肥満の糖尿病に対する薬物療法は食事療法に負ける
糖尿病の薬の実力なんて大したことありません。糖尿病の薬で代表的なもの、メトホルミンおよびSGLT2阻害剤のエンパグリフロジンと5:2 間欠的断食ダイエットを比較してみましょう。 5:2 間欠的断食ダイエットというのは、食
2型糖尿病では糖尿病薬を飲んでも死亡率は低下しない
糖尿病で薬を飲んでいる人も多いでしょう。糖尿病では高血糖などにより血管に悪影響を与えるため、心血管疾患が増加します。まあ、糖尿病も心血管疾患も糖質過剰症候群なので当たり前ですが。糖尿病の薬が効果を発揮できるとすれば、心血
専門のクリニックで治療として糖質制限を受けた人の代謝変化
日本の医療で、肥満外来ではどんな治療が行われているのか詳しくは知りません。当然食事指導、運動を推奨し、現在ではGLP-1製剤を処方するのでしょう。以前の記事「食欲抑制薬の臨床データはある意味凄い!」で書いたサノレックス(
LDLコレステロールを強力に低下させるPCSK9阻害薬の重篤な有害事象と死亡
高LDLコレステロールの治療薬としてPCSK9阻害薬という薬があります。現在市販されている2つのPCSK9阻害薬であるエボロクマブとアリロクマブは、LDLコレステロールを53~59%低下させます。凄いですね。さぞかしスタ
糖尿病診療ガイドライン2024での2型糖尿病発症予防は?
以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…」「糖尿病診療ガイドライン2024ではエネルギー摂取量の制限が推奨されているが…」では、糖尿病になったときのガイドラインでの食事療法について書き
ケトン食によるうつ病と不安障害の完全寛解
様々な精神疾患は糖質過剰症候群です。進化の過程で本来は食べることのほとんどなかった糖質を大量に摂取している現代で脳に様々な影響が起きることは不思議ではありません。 今回の研究は症例報告です。エビデンス至上主義では、エビデ
糖尿病診療ガイドライン2024ではエネルギー摂取量の制限が推奨されているが…
以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…」でも書いたように、2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。もともと糖尿病学会はエネルギー制限を推奨していま
閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がん
閉経後の女性は、特に乳がんリスクが上がると考えられます。もちろんがんのエサは糖質なので、糖質過剰摂取は非常に危険です。 今回の研究では、閉経後女性のインスリン抵抗性と乳がんの関連について調べています。22,837人の閉経