糖質はがんのエサであり、糖質制限食、ケトン食はがんに有益な影響を与える可能性があると思います。 今回の研究では、乳がんの患者にケトン食を摂ってもらい、どうなるか研究しています。以前の記事「乳がんに対するケトン食の効果」の
カテゴリー: 糖質過剰症候群
心血管疾患リスクを抑えるためにLDLコレステロールを下げることはほとんど意味がない
「LDLコレステロール=悪玉コレステロール」という考えがあまりにも一般的になり過ぎて、医師ですら疑問に思わない人もいます。LDLコレステロールの評価はいまだにほとんどがその「数値」のみです。「質」は全く考慮されていません
心臓の冠動脈のプラークを増加させるのはLDLコレステロールではない その1
虚血性心疾患は、一般的にアテローム性動脈硬化で、血管の内壁にLDLコレステロールなどが蓄積して、隆起(プラーク)が形成され、そのプラークが血管内で成長して血流が悪くなったり、プラーク破裂や血栓によって、血管が狭くなったり
乳がん手術後のリンパ浮腫と肥満
乳がんの手術後に手術した側の上肢のリンパ浮腫を来すことがあります。 もちろん、手術や治療要因によってリンパ浮腫になる可能性もあるのですが、それ以外の要因として肥満があります。 今回の研究では、乳がん手術後のリンパ浮腫の患
メタボの人は運動しても痩せにくい
一般的には痩せるために運動を始める人が結構いると思いますが、なかなか痩せないのが実状でしょう。それはなぜか?今回の研究に一つの答えがあります。 今回の研究では、国際レベルのプロの持久力のあるアスリート、中程度に活動的(3
高脂肪食はすい臓や胆嚢に負担になるか? その2
先日の「その1」では高脂肪食がすい臓の負担増にはならないことを書きました。 今回は胆嚢です。胆嚢の負担が増加するとすれば、胆石について考えるのが良いと思います。 そういえば、前回のその1の急性膵炎の原因としてもっとも多い
空腹時高血糖はすい臓がんの発生率を増加させる
すい臓がんは日本において死亡数が多い部位の順位で、男性で第4位、女性で第3位、男女計で第4位のがんです。そして5年生存率は10%にも満たないのです。 アメリカでは現在、肥満に関連したがんが比較的若い世代に急激に増加してい
新型コロナウイルスとPPI(プロトンポンプ阻害薬)
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は胃酸分泌を強力に抑えてしまいます。そのために、消化器系の感染症は増加すると考えられます。(「PPI(プロトンポンプ阻害薬)の暗黒面 その2 PPIは多くの病気を引き起こす可能性がある」など
飽和脂肪酸は心血管疾患を増加させるか?
飽和脂肪酸と心血管疾患の関連はいまだにはっきりしません。私は全く関係していないと思っています。ほとんどの研究では、質の低い、食事アンケートをもとにした研究でしかないので、結果は信頼できません。 今年の5月にコクランで飽和
家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その2
以前の記事「家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その1」では、家族性高コレステロール血症(FH)でもLDLコレステロールと関係なく、中性脂肪値が高いと心血管疾患のリ