以前の記事「LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1」では、LOX-1という受容体が酸化LDLを動脈壁に取り込むのに重要な役割を果たし、LOX-1が活性化されると、内皮機能障害、単球接
カテゴリー: 糖質過剰症候群
ケトン体が脳ネットワークの不安定性を低下させる
脳領域間の機能的コミュニケーションは年齢とともに不安定になると考えられています。その不安定化は認知機能低下と相関し、インスリン抵抗性とともに加速することが示唆されています。 今回の研究では、食事から摂取するエネルギーの違
ウイルス感染症で解熱剤の安易な使用はやめた方が良い
連日新型コロナウイルスについてテレビなどで報道がされています。どこどこ大学の感染症の教授たちが入れ替わり解説しています。先日のニュースで、ちょっと気になったことを発言されていた専門の教授がいたので、こんなこと言って大丈夫
ウイルス感染に対する防御をわざわざ失っているかもしれない
新型コロナウイルスの感染者が増加し、連日テレビでは大騒ぎです。現在では中国人観光客はかなり減少しましたが、1月の時点では大量の旅行客が日本にいたのです。新型コロナの感染者で無症状や軽症の人は大勢いるでしょうから、ウイルス
糖質制限ではどうしてHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下するのか? その1
ある方から質問がありました。糖質制限でHDLコレステロール値が増加し、中性脂肪値が低下することが非常に多いのですが、それはなぜですか?というものです。確かに、私は記事でよく、糖質制限をすればHDLが増加し、中性脂肪が低下
尿糖が陽性というのは実際どれほどの糖が尿に出ているのか?
尿検査で尿糖が陽性と言われた場合、通常血糖値では160~180以上となっていると考えられます。では、実際に尿の中の糖はどれほどなのでしょうか? 空腹時血糖値が高い方は下に空腹時血糖値を入力すると、糖質75g程度を摂取した
肥満は舌まで太って呼吸を止める
睡眠時無呼吸症候群の主要な危険因子は肥満です。肥満になれば物理的に空気の通り道が狭くなるのは当然でしょう。肥満では喉だけでなく、舌にまで脂肪が付いてくるようです。 今回の研究では、減量と舌の脂肪について分析しています。肥
頻尿、過活動膀胱は糖質過剰症候群である
過活動膀胱は「尿意切迫感を必須とした症状症候群であり、通常は頻尿と夜間頻尿を伴うものであるが、切迫性尿失禁は必須ではない」と定義されています。 拙著「糖質過剰症候群」でも、過活動性膀胱について書きましたが、さらに詳しく見
ピル(経口避妊薬)による脳の重要な部位が小さくなる可能性
女性は月経というものがあります。簡単にその流れを見ていくと、 脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。 ↓ 性腺刺激ホルモン放出ホルモンの刺激により脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH
LDLコレステロール値が高いだけではアテローム性動脈硬化は起こらない その1
LDLコレステロールはいまだに「悪玉」と呼ばれ続けています。しかし、単にLDLコレステロール値が高いだけでは問題にはなりません。よく目にするのが、血管の中のLDLが内皮細胞をすり抜けて内膜に至り、そこで酸化してマクロファ