長期のスタチンの使用は心不全を起こすことがあります。つまり副作用、医原性です。スタチンはコエンザイムQ10(CoQ10)の低下を起こし、ミトコンドリアのエネルギー産生を障害するからです。 今回の研究では、特定の原因がない
カテゴリー: コレステロール
卵を気にせず食べよう
卵反対派は卵に大量のコレステロールが入っていることを根拠に、不健康な食材と考えていると思います。これまでにいくつもの卵摂取と心血管疾患などとの関連の研究がありました。しかし、最低でも1日1個の卵は全く問題ありません。 今
糖尿病の低GI/低GL食はほとんど効果がない
食後血糖値の上昇のしやすさとして、グリセミックインデックス(GI)とグリセミックロード(GL)というのがあります。GIはブドウ糖のGIを100としています。GLは、食品に含まれている炭水化物の量をGIに加味した指標で、G
コレステロールの低下は2型糖尿病の末梢神経障害を悪化させる
2型糖尿病では末梢神経障害は頻繁に認められ、診断時にはすでに8.3%、5年後には16.7%、10年後には41.9%も神経障害を有するという報告があります。(この論文参照) もちろん、最も重要な原因は高血糖だと思いますが、
製薬会社の変なサプリ
健康食品やサプリメントは色々ありますね。健康食品会社のものであれば怪しいと思う人も多いかもしれませんが、製薬会社がサプリを出したら、ちょっとは効果があるとか、信用できるのではと思ってしまうかもしれません。 製薬会社のエー
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に代わる新たな概念 名前や概念が変わってより糖質過剰症候群であることが明らかに
非アルコール性脂肪肝は糖質過剰症候群です。これまでの非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)はウイルス性肝疾患やアルコールなどを原因としない脂肪性肝疾患とされてきました。 2020年に非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFL
非空腹時中性脂肪と虚血性脳卒中のリスク
以前の記事「食後中性脂肪(TG)スパイクに注意」でも書いたように、非空腹時の中性脂肪の上昇にもリスクがあり、注意が必要です。 非空腹時の中性脂肪値と虚血性脳梗塞のリスクの関係を見てみましょう。(図は原文より) 虚血性脳卒
レムナントコレステロール増加は高中性脂肪を表している
動脈硬化の原因となると考えられているレムナントコレステロールですが、レムナント自体が血中から血管壁に潜り込んで動脈硬化を起こすというのは考えにくいので、動脈硬化のリスクの高い人でレムナントコレステロールが高いことは結果で
アメリカ心臓病学会は中性脂肪を減らすためのライフスタイル介入として糖質制限を提唱 その2
アメリカ心臓病学会は中性脂肪を減らすための食事として糖質制限を提唱しました。前回の記事「その1」の続きです。 High-protein diets: A higher-protein diet is defined as
アメリカ心臓病学会は中性脂肪を減らすためのライフスタイル介入として糖質制限を提唱 その1
またアメリカは糖質制限を推奨する動きが強まりました。以前の記事「アメリカ糖尿病学会が出した歴史的なコンセンサスレポート 糖質制限を推進!」で書いたようにアメリカの糖尿病学会が糖質制限を認めたのに続いて、今度は心臓病学会で