メタボリックシンドロームは糖質過剰症候群です。糖質過剰摂取で起きるのは私は明らかだと思いますが、なぜかそれを認めず、違う方向の研究が後を絶ちません。 今回の研究では、長野県佐久市で行われている住民対象コホート研究「佐久健
カテゴリー: LDLコレステロール
運動していれば肥満でも健康?
太っていても健康的な人はいるのでしょうか?運動していれば肥満の有害性は帳消しになるのでしょうか? 今回の研究ではBMIと身体活動の程度と心血管疾患リスク因子である高血圧、高コレステロール血症、糖尿病になる可能性を分析して
比較的若い女性の冠動脈性疾患のリスクはインスリン抵抗性で6倍、糖尿病で10倍
冠動脈疾患の危険因子の主役はいまだLDLコレステロールだと思います。そこにはLDLコレステロールを低下させる薬が存在することが最も強く影響していると考えられます。 しかし、LDLの質は全く考えられていません。 また、危険
急性冠症候群とインスリン抵抗性
心血管疾患はLDLコレステロールが犯人のように扱われていますが、実際には糖質過剰症候群だと思います。 今回の研究では、急性冠症候群を起こした人697人をインスリン抵抗性によってグループ分けしました。 糖尿病と診断されてい
糖質過剰摂取と冠動脈疾患
冠動脈性疾患、虚血性心疾患は、世界で最大の死因です。以前の記事「世界の死因トップ10」で書いたように、虚血性心疾患の死者数は圧倒的に多いのです。1年で900万人近くが亡くなっています。 コレステロールは一般的には冠動脈疾
今年も1年ありがとうございました。
2020年は新型コロナウイルス一色の1年でした。 今年1年で恐らく約300の記事を書いたと思います。結構頑張りました。以前の記事を含めた、今年もっとも読まれた記事のTop20を発表します。 今年もっとも読まれた記事Top
sdLDLと冠動脈疾患と糖尿病
LDLコレステロールが低くても心血管疾患を回避できるわけではありません。小さな密度の高いLDLであるsdLDLは非常に危険で、冠動脈疾患などアテローム性動脈硬化症との関連を認めると考えられています。では、糖尿病とsdLD
インスリン抵抗性が続くと心血管疾患のリスクが高くなる
時折、糖尿病の人であっても、空腹時血糖やHbA1cが落ち着いていると、肥満のままでいる場合があります。食事療法は当然カロリー制限をされているのでしょうが、明らかにインスリン抵抗性が非常に高く状態だと思います。 しかし、血
冠動脈疾患の重症度とインスリン抵抗性の関係
心筋梗塞などの冠動脈疾患ではLDLコレステロール値ばかりが重要視されているように見えます。しかし、以前の記事「LDLコレステロール値は役に立たない」で書いたように、LDLコレステロールが高かろうと、低かろうと同程度に冠動
血液がドロドロってなんだろう? その2 脂質と血液の流動性
血液がドロドロというのはイメージ的にはわかりやすいですが、あまり医学的な表現としては適していません。 何をもってドロドロというのかはわかりませんが、血液の流動性の中で、血液の粘度は非常に重要だと思います。ただ、血液粘度は