糖尿病の診断は75gの経口ブドウ糖負荷試験の2時間値で行われます。(もちろん空腹時血糖やHbA1cも関係しますが)それ以外の時間帯つまり、30分値や1時間値は軽視される場合もあります。1時間値が高いと糖尿病型への進行率が
カテゴリー: HDLコレステロール
血液がドロドロってなんだろう? その2 脂質と血液の流動性
血液がドロドロというのはイメージ的にはわかりやすいですが、あまり医学的な表現としては適していません。 何をもってドロドロというのかはわかりませんが、血液の流動性の中で、血液の粘度は非常に重要だと思います。ただ、血液粘度は
若年層の心筋梗塞とLDLコレステロール
LDLコレステロールが心筋梗塞などの心血管疾患の原因であるというのは非常に疑わしいと思っています。 アメリカにおける比較的若年層の心筋梗塞を発症した人のデータを見てみると面白いことがわかります。最初の心筋梗塞で入院し、心
マグネシウムはLDLコレステロールを低下させるかもしれない
以前の記事「食習慣とLDLコレステロール」で書いたように、LDLコレステロール値に影響を与える栄養素はコレステロールそのものとは限りません。 糖質、飽和脂肪酸、DHAなどのほかにマグネシウムもLDLコレステロール値に関連
食習慣とLDLコレステロール
先日の「食習慣とLDLコレステロールの関連についてのアンケート」の結果です。多くの方にデータなど提供していただきありがとうございました。データが少ないのではっきりとしたことは言えませんが、ある程度の傾向はつかめるのではな
DHAはLDLを増加させる
以前の記事「オメガ3のDHAはLDL粒子を大きくしLDLコレステロールを増加させる」でも取り上げたDHAとLDLコレステロールの関連ですが、次のような続報のコメントをいただきました。 清水先生、こんばんは。 糖質制限下で
米国退役軍人省と国防総省の脂質異常症ガイドラインはかなり緩くなった
米国退役軍人省と国防総省の脂質異常症ガイドラインが改訂されました。その内容はかなり挑戦的です。そしてかなり緩いものになりました。(そのガイドラインはここ)(図は原文より) 上の図は治療のアルゴリズムです。一次予防のために
内臓脂肪指数(VAI)を計算してみよう
内臓脂肪指数(Visceral Adiposity Index:VAI)というものがあります。このVAIは様々な心血管、代謝疾患と関連しており、その指数の増加は様々な疾患のリスク増加と関連すると考えられています。 様々な
血糖値の変動が動脈硬化、プラークを進行させる
飽和脂肪酸について、コメントをいただきました。 はじめまして いつも興味深く拝見させていただいております。 先生のご意見はいつも確証に基づいているのでうなずけます。 質問なのですがサイトに既に掲載してあれば申し訳ありませ
果糖、異性化糖にご注意を
果糖の摂取は、心血管疾患や代謝疾患の危険因子を増加させると考えられています。 異性化糖である高果糖コーンシロップ(果糖ブドウ糖液糖)は近年大量に使用されるようになりました。何も考えずに飲み物、スナック、加工食品などを食べ