高血圧になると血圧を下げる薬が処方されます。それにより糖尿病になるなんて誰も考えていないでしょう。しかし、現実には血圧の薬で血糖値がすることがあります。もちろん医師はそのことを知っているはずですが。 今回の研究では、ベー
カテゴリー: 病気
医療従事者のインフルエンザワクチン接種は患者に利益をもたらすか?
インフルエンザが相変わらず流行しているようですね。 マスコミもワクチン接種を呼び掛けています。 以前の記事「インフルエンザ死亡とインフルエンザワクチン」「インフルエンザワクチン接種は重症化を予防していない」「インフルエン
効果を維持するためにはやっぱりやめることができないGIP/GLP-1受容体作動薬
2型糖尿病治療薬として使用されるGLP-1受容体作動薬ですが、チルゼパチド(商品名:マンジャロ)というGLP-1受容体に加えてグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)受容体にも作用する薬があります。(マン
厚労省や各学会が推奨するPFCバランスは2型糖尿病ではどうなっているの?
厚労省が推奨する3大栄養素のPFCバランスはタンパク質13~20%、脂質20~30%、炭水化物50~65%です。そして、医療で使うほぼすべての学会のガイドラインでは、この比率を重要視しています。本当にこれが健康的なバラン
除脂肪体重ハイパーレスポンダーの糖質制限によるLDLコレステロール上昇と冠動脈疾患リスクの関連
以前の記事「糖質制限でLDLコレステロールが大きく上昇する人の特徴」で書いた、LDLコレステロール200mg/dL以上、HDLコレステロール80mg/dL以上、および中性脂肪70mg/dL以下である「除脂肪体重ハイパーレ
双子を対象とした雑食とビーガン食の心臓代謝への影響
どうしてもビーガンが健康的であると言いたい人がいます。 今回の研究では、一卵性双生児を対象として、雑食(つまり普通の食事)またはビーガン食で検査データがどうなるかを調べています。 参加者は22組の双子44人(平均年齢39
ナイアシンとインスリン抵抗性
以前の記事「ナイアシンは安全か? その1」で、ナイアシンの耐糖能に対する有害性について書きました。ナイアシン5年間で当初非糖尿病患者43人あたり、1人が糖尿病を患うことになります。これはスタチンと同様かそれ以上です。(ス
糖質制限とSGLT2阻害薬 どっち?
糖尿病治療の世界ではSGLT2阻害薬が現在一押しでしょう。しかし、この薬の効果を認めれば認めるほど、糖質制限の素晴らしさを認めざるを得なくなってきています。あれだけケトン体を悪者扱いしていたのに、SGLT2薬の効果のメカ
糖質制限とビタミンD
ビタミンDの低下は様々な疾患に影響を与えると考えられています。 ビタミンD(25(OH)D)の血中濃度は過体重の人(36ng/mL)と比較して、肥満の人(19ng/mL)の方が低くなっています。(この論文参照)25(OH
アメリカには代謝的に健康な人はほとんどいない
日本人にも肥満が増えていると思いますが、アメリカ人は本当に肥満が多いです。アメリカにおける心血管代謝の健康状態はどのようになっているでしょうか? 今回の研究では、1999年から2018年までの心血管代謝の最適な健康状態に