日本糖尿病学会は2016年に高齢者の血糖コントロールについて目標値を示しました。(図はここより) 学会の言い分としては、「超高齢社会を迎え、高齢者糖尿病は増加の一途を辿っている。高齢者には特有の問題点があり、心身機能の個
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新著『肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II (光文社新書)』の見本が届いた
新著『肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか 「糖質過剰」症候群II (光文社新書)』発売まであとわずかとなりましたが、待ちに待った見本が届きました。毎回、本が出来上がると非常にうれしい思いでいっぱいになります。感謝
コントロールの悪い糖尿病では血糖値だけでなく血中の果糖値も高い
欧米諸国では、成人の果糖の1日摂取量は約100gと言われています。日本はどのくらいでしょうか?近いものがあると思います。果糖は猛毒であり、様々な疾患を招いていると考えられています。 コントロールの悪い糖尿病と、糖尿病では
中性脂肪/HDLコレステロール比とうつ病
うつ病も糖質過剰症候群です。インスリン抵抗性を表す中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)、空腹時血糖値、腹囲とうつ病発症の関係はどうなっているのでしょうか? 今回の研究では、抑うつ障害や不安障害の既往のな
夫婦はしばしば似たような体型や病気の発生率を持っている
似た者夫婦という言葉がありますが、よく、同じような体型をした夫婦、家族を見ます。親子であれば家族性、つまり何らかの遺伝性のものも考えられますが、夫婦は遺伝的につながっていません。しかし、ときに非常に似てきます。恐らくこれ
中性脂肪/HDLコレステロール比は安定狭心症の冠動脈疾患のリスクを予測する
中性脂肪/HDLコレステロール比(TG/HDL-C比)は非常に重要だと考えられています。ある研究では、TG/HDL-C比が4より大きいことが、冠動脈疾患発症の最も強力な独立した予測因子であるとしています。(「糖質制限とL
肥満の脂肪肝ではグリコーゲンさえ上手く利用できないかもしれない
今回の研究の内容は、欧州糖尿病学会第57回EASD年次総会での発表の抄録なので、論文となっているものではないので、注意が必要ですが、興味深い内容です。 通常、時間制限のある食事(プチ断食)はインスリン分泌の頻度、量を減ら
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は自己免疫疾患のリスクを上げる
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は様々な病気のリスクを増加させることは、これまでいくつも記事にしました。(「PPI(プロトンポンプ阻害薬)とすい臓がん」「PPI(プロトンポンプ阻害薬)の長期使用と胃がんのリスク」「PPI(