「その1」「その2」ではマウスウォッシュと高血圧、糖尿病との関連について書きました。今回はがんとの関連です。 ある研究では、マウスウォッシュの使用に関する比較可能な情報を持つ12件の症例対照研究から、頭頸部がんの症例8,
カテゴリー: 糖尿病
医療にとっては都合の悪い脂質異常症のパラドックス
医療の世界はパラドックスだらけです。都合の良い仮説を考えて、薬を売るためにその仮説を支持するエビデンスを色々構築しても、実際の人間で観察すると、反対の結果が起きることはよくあるでしょう。もともとの仮説を取り下げるわけには
糖尿病診療ガイドライン2024での2型糖尿病発症予防は?
以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…」「糖尿病診療ガイドライン2024ではエネルギー摂取量の制限が推奨されているが…」では、糖尿病になったときのガイドラインでの食事療法について書き
スタチンとタンパク尿
日本臨床内科医会のホームページにはタンパク尿について次のように書かれています。 タンパクはからだにとって大切な構成成分ですから、健康であればほとんど尿に混ざりません。しかし腎臓に病気が起きると、ろ過機能をもつ糸球体 をタ
糖尿病診療ガイドライン2024ではエネルギー摂取量の制限が推奨されているが…
以前の記事「糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…」でも書いたように、2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。もともと糖尿病学会はエネルギー制限を推奨していま
マウスウォッシュは止めよう その2 糖尿病
以前の記事「マウスウォッシュは止めよう その1 高血圧」では、マウスウォッシュと高血圧の関連について書きました。今回は糖尿病との関連です。 今回の研究では、ベースラインでは糖尿病ではない40~65歳の肥満/過体重の人94
糖尿病診療ガイドライン2024では炭水化物制限は有効となったが…
2024年5月、日本糖尿病学会の診療ガイドラインが5年ぶりに改訂されました。その中で注目すべきは食事療法の炭水化物制限の項目です。(図はこのガイドラインより) やっとここまで来ました。「炭水化物制限は有効」の文字がガイド
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その8 ED
GLP-1受容体作動薬は様々な副作用があります。(「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」参照) 今回は勃起不全(ED)です。Proceedings of the 24th Annual F
マウスウォッシュは止めよう その1 高血圧
現代の生活では我々の体は様々なところから知らないうちに攻撃を受けています。自分自身では良かれと思ってやっていることが、人間のメカニズムを考えた場合に有害になっています。例えば、コロナの流行で当たり前のように多くの人がやっ
心血管疾患の一次予防でLDLコレステロールを低下させることは意味がない
急性の冠動脈疾患、心血管疾患はLDLコレステロールが高い人に起きるわけではありません。(「LDLコレステロール値は役に立たない」「急性冠症候群のLDLコレステロールは低い方が死亡リスクが高まる」「LDLコレステロールは心