中性脂肪値は非常に重要であるにも関わらず、医師でさえそれほど気にしていません。 今回の研究では、韓国のデータベースを使用して、一般集団における中性脂肪(空腹時)と心血管疾患による死亡率との関連性を分析しています。対象人数
カテゴリー: 薬剤
カルシウムサプリは心血管疾患および死亡リスクを増加させる
カルシウムのサプリメントは有害であるにも関わらず、いまだに骨を強くすると思われていて、ときどきカルシウムサプリを飲んでいる人がいます。 以前の記事「カルシウムサプリメントと心血管疾患および死亡リスクとの関連性」「カルシウ
妊娠中の葉酸過剰摂取は妊娠糖尿病のリスクを増加させるかもしれない
妊娠中の女性は、十分な葉酸の摂取が推奨されています。二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスクを軽減するために、妊娠した女性は毎日400µgの葉酸の補給が必要とされています。サプリメントを使用している女性も多いでしょう。 しか
心房細動に対するカテーテルアブレーション後の長期抗凝固療法中止の影響は?
心房細動(Af)はよく認められる心房性の不整脈です。実際にAfの心房を見ると、痙攣のような動きをしています。心臓が細かく震えて血液をうまく送り出せなくなり、心臓内での血液の乱流が起こり、血のかたまり(血栓)ができやすくな
医師自身がスタチンの副作用患者となったらどうなるか?
医師はスタチンを処方する側ですが、処方される側になることもあるでしょう。スタチンを信じている医師は多いので、躊躇なく飲んでいる医師もいるでしょう。 今回の研究では、アメリカの現役医師と引退した医師に発生するスタチンの有害
虚血性脳卒中ではLDLコレステロールが低い方が認知機能が低下する
スタチンは心血管イベントの発生率を下げると信じられているために、認知機能への副作用の可能性が示唆されているにもかかわらず、目標となるLDLコレステロール値はどんどん引き下げられてきました。 今回の研究では、高齢の虚血性脳
プロトンポンプ阻害薬(PPI)と膝関節置換術のリスク
変形性関節症では、痛みの緩和のために鎮痛薬のNSAIDsを飲んでいることが多く、その副作用予防のために、プロトンポンプ阻害薬(PPI)を飲んでいる人は多いでしょう。また、変形性関節症も胃食道逆流(逆流性食道炎)はどちらも
うつ病の大学生に対するケトン食の絶大な効果
うつ病が食事で改善するなんて、思っている人は少ないかもしれません。ましてや医師が食事改善を推奨するわけがありません。薬を投与してナンボの世界ですから。 今回の研究では、大学生のうつ病患者に対してケトン食を摂取してもらい、
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その13 胆嚢炎および胆石症
このシリーズはなかなか尽きません。もう「その13」です。 今回の研究では、GLP-1受容体作動薬による胆嚢炎、胆石症です。 FDA有害事象報告システム(FAERS)データベースのデータを用いて、報告オッズ比(ROR)、比
血中のオメガ6/オメガ3脂肪酸の比率が高いほど、全死因死亡、がん死亡、心血管疾患死亡のリスクが高まる?
必須脂肪酸でありながら、多価不飽和脂肪酸のオメガ6は悪で、オメガ3は善という構図が出来上がっているような気がします。現代ではオメガ6摂取量が多すぎて、様々な疾患リスクが上がっていると言われています。そして、その対極にある