内臓脂肪指数(VAI)は、結腸直腸癌の予測因子である

以前の記事「内臓脂肪指数(VAI)を計算してみよう」で書いたように、VAIは様々な心血管、代謝疾患と関連しており、その指数の増加は様々な疾患のリスク増加と関連すると考えられています。

今回の研究では、27,921人の日本人を対象として、VAIに従って三分位に分け、結腸直腸がんとの関連を分析しました。

VAIの最も低いグループは0.58未満、中間グループは0.58以上1.15未満、最も高いグループは1.15以上でした。

結果は最低のVAIのグループと比較して、最高のグループは調整後で結腸直腸がんのリスクが1.78倍でした。さらに重度のアルコール摂取を280g/週以上とすると、VAI最高のグループで重度のアルコール摂取者はリスクが2.42倍でした。(図は原文より)

上の図は結腸直腸がんの4000日累積発生率です。VAI最低グループで0.2%、中間グループで0.4%、最高グループで0.6%でした。最低グループ比較して最高グループは、結腸直腸がんの発症リスクが有意に高くなりました。

男女別でみると、最高グループの女性では、最低グループと比較してリスクが3.98倍でした。統計的に有意ではなかったものの、男性の最低グループと比較して最高グループは1.67でした。女性では大きくリスクを上げるようです。

VAIは内臓脂肪の蓄積と機能障害に関連していると考えられます。内臓脂肪はインスリン抵抗性をもたらし、インスリン抵抗性は高インスリン血症を誘発し、インスリン様成長因子のレベルを上昇させ、がんのシグナル伝達経路を活性化します。

内臓脂肪は糖質過剰摂取、特に果糖過剰摂取で増加します。まずは糖質制限が基本ですね。

糖質過剰症候群

「Visceral Adiposity Index is a predictor of incident colorectal cancer: a population-based longitudinal study」

「内臓脂肪指数は、結腸直腸癌の予測因子である:人口ベースの縦断的研究」(原文はここ