新型コロナウイルスワクチンを何度も接種すると感染しやすくなる理由

以前の記事「浜松市に見るワクチンの有効性の疑問」で取り上げたプレプリントの論文が査読を通過し、正式に発表されました。

このワクチンを3回以上接種することは逆に感染を促進してしまう可能性があります。今の日本の状況を見てください。世界一ワクチン接種をしているのに、世界一陽性者が多いのです。

その理由は免疫寛容だと考えられます。IgG抗体は1~4がありますが、最も重要なのはIgG3です。他のIgGと比較してIgG3は最大50倍優れた中和効力を示すと考えられています。(ここ参照)逆にIgG4は免疫抑制系で、それが多いと免疫が抑制されてしまいます。

新型コロナウイルスに感染すると実際に抗体はどうなるかというと下の図のようです。(図はここより)

Aは新型コロナウイルスの中和に対する様々な抗体の寄与率です。つまり、どの抗体が中和を行っているかを示すものです。右は抗体全体の量の%を示しています。IgG3は抗体量のわずか3%であるにもかかわらず、中和の 42.2%を担い、IgMが抗体量の8%にもかかわらず、37.5%を担っています。IgG1は約半分の49%もあるのに、15.5%しか寄与せず、量の割にあまり役に立っていません。IgG4は当然中和の寄与は認められていません。

では、ワクチン接種によりこのIgGはどうなるでしょうか?

各ワクチン接種の10日後(図ではpostと書いてあるところ)、2回目の接種の210日後(FU post 2nd)、および 3 回目の接種の180日後(FU post 3rd)に血清中の抗スパイクタンパクIgG抗体を測定しました。(図は原文より)

2回目接種の10日後ではほとんどIgG4は認められませんが、2回目の210日後では約5%に増加し、3回目の10日後にはさらに増加し約14%、3回目の180日後にはさらにさらに増加しおよそ20%になっています。一方大事なIgG3は2回目の10日後には一旦約8%にまで増加しましたが、210日後には1%以下となり、3回目の10日後には0.5%以下、3日目の180日後には0.22%にまで低下しました。

IgGのそれぞれを並べると上のようになります。グレーはいわゆるブレークスルー感染を起こした人です。3回目接種後にIgG4が大きく増加している人がブレークスルーしているように見えます。そして、重要なIgG3はほぼ0に近いですね。

 

 

上の図は別の集団ですが、同様に3回目の後にIgG4が増加し、IgG3はほぼゼロです。

上の図はコロナワクチンを2回または3回接種し、2回目の 25~257日後または3回目の57~164日後にブレークスルー感染を経験した人のそれぞれ個別のデータです。*は3回目接種後10日と180日の間にブレークスルー感染した人です。A13はかなりIgG4が低いですが、それ以外ではかなり高値です。2回目後でさえIgG4が大きく増加している人もいます。

上の図はAは破傷風のワクチンを複数回(中央値6回)接種した23人の破傷風トキソイド特異的なIgG抗体についてです。IgG4は、非常に低いレベルではありますが、23個の血清のうち9個で検出可能であり、Bに示すように受けたワクチン接種の数との相関は見られませんでした。Cの図はRSウイルス感染の10人のIgGです。RSウイルスは何度も人間の再感染を引き起こし、呼吸器症状をもたらします。それでもRSV-Fタンパク質特異的IgG1抗体が見つかりましたが、IgG4は検出されませんでした。

つまり、普通はワクチンでも感染でもIgG4抗体はほとんど増加しませんが、新型コロナウイルスワクチンは早ければ2回目の後、多くは3回目接種以降に強力に産生され、免疫寛容を起こすと考えられます。

そうなると、コロナに感染しやすくなるし、感染したら排除しにくくなるでしょう。以前の記事「ワクチン接種と死亡および感染リスク」でも書いたように、ワクチン接種回数が増加するほど感染しやすくなるのです。

それでもまだワクチン接種を続けますか?子供をワクチンでこのような状態にさせたいですか?洗脳を解くのは難しいかな?

 

「Class switch towards non-inflammatory, spike-specific IgG4 antibodies after repeated SARS-CoV-2 mRNA vaccination」

「SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種を繰り返した後、非炎症性のスパイク特異的IgG4抗体へのクラススイッチ」(原文はここ

4 thoughts on “新型コロナウイルスワクチンを何度も接種すると感染しやすくなる理由

  1. 確かに、インフルエンザにしても
    コロナにしても、ワクチン接種と
    発症に関連性がんじられませんね。

    一般市民は医療者を信じて
    接種してはおりますが。

  2. 新型コロナワクチンが効果があると言っているものはほとんどが2回接種までのデータを用いています。意図的かどうかはわかりませんが、それによって反ワクの人たちの言い分を陰謀論的に扱おうとしているものが多々見受けられます。
    今回紹介いただいた内容は非常の科学的でわかりやすいです。これに対するワクチン推奨派の意見を聞いてみたいです。

    1. 西村典彦さん、コメントありがとうございます。

      ワクチン効果も2回目までかもしれませんし、後遺症などもデルタ株までのことを扱っている人もいますね。
      もちろん意図的でしょう。コロナバブルが続いてくれることを強く願っている人もいっぱいいますから。
      一部の病院スタッフはコロナ手当でです。

    2. 西村典彦さん、コメントありがとうございます。

      ワクチン効果も2回目までかもしれませんし、後遺症などもデルタ株までのことを扱っている人もいますね。
      もちろん意図的でしょう。コロナバブルが続いてくれることを強く願っている人もいっぱいいますから。
      一部の病院スタッフはコロナ手当でニコニコです。

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