ワクチン接種と死亡および感染リスク

都道府県別に新型コロナウイルスワクチン接種率と2022年10月の死亡率、2022年1月~10月までの死亡率の関連を見てみると非常に興味深いものがあります。(死亡率といっても特定の死因ではなく、死因は区別していません。)どなたかがツイートしていたようにワクチン接種率と死亡率はかなり関連があるように見えます。でもそのまま伝えてはワクチン反対の逆煽りになってしまいます。まずは4回目の接種率です。(データはここより)

 

ワクチン接種率と死亡率の関連は非常にあるように見えます。では5回目はどうでしょう。

 

4回目よりは関連が弱そうですが、やはり関連しているように見えます。でも、実は次のデータを見るとちょっと違いそうな気もします。下の図は都道府県別の65歳以上の人口の割合(横軸)と人口全体の4回目の接種率(縦軸)の関連です。

先ほどの接種率と死亡率の関連と非常によく似ています。つまり、4回目の接種率は高齢者が多い都道府県ほど高くなります。そうすると、65歳以上の割合と死亡率を見てみないとなりません。下の図は65歳以上の割合と10月の都道府県の全人口の10万人当たりの死亡率です。

これまた、ワクチン接種率と死亡率の関連とそっくりです。高齢者が多い都道府県では10月の死亡率も高いのです。当たり前です。つまり、ワクチン接種率と関係なく、高齢者が多い都道府県は死亡率が高いと考えられます。だから、これだけではワクチン接種がどれほど寄与しているのかはわかりません。

現在、沖縄を除いてどの都道府県も65歳以上の80%前後が4回目の接種を行っており、5回目も40%前後で、50%を超えるところもあります。

しかし、ご存じの通り高齢者を中心に超過死亡は爆増中です。そうすると、4回目接種が大きく影響しているのは65歳以下に対してなのかもしれません。そして、65歳以上は3回目までは90%を超え、どの都道府県も4回目も80%で接種率が横並びなので、ワクチンの影響は表れづらく、ワクチン前と同様に高齢者の割合が多いほど死亡する人が多くなり、それがより顕著になっているのかもしれません。つまり、高齢者の死亡が加速しているのかもしれないということです。

下の総務省の人口推計のグラフを見ると、大災害が数回起きていなければおかしいほどの人口減少です。(総人口なので日本人だけではありません)(図はここより)

 

12月の概算値で総人口が54万人減ですが、7月の確定値を見ると日本人だけで考えるともっと大幅に減少しているのです。

総人口の推移

上の図では東北の大震災を含んでいないので、震災のときのグラフが見えるものを見てみましょう。

 

赤い〇のところが東北の大震災です。大震災が起きてもこれくらいしか減少していません。概算値ですからまだ確定していませんが、今年の減少の大きさは異常です。

厚労省の10月の人口動態統計速報(令和4年10月分)も見ておきましょう。(図はここより)

 

今年の自然減少数は1年間で80万人にも届く勢いです。もう、滅びゆく日本ですね。

今回の研究ではオミクロンのワクチンの有効性を分析しています。結果はオミクロン対応のワクチンの相対的な有効性は30%であるという結果ですが、そもそも対象者の5%しか感染していないので、実際にはワクチン接種のメリットはほとんどありませんし、オミクロン株対応ワクチンの有効性の低さがわかります。ただ、その中でもっと興味深い結果が得られました。以前のワクチン回数と新型コロナ感染のリスクです。(プレプリントなので注意が必要です。)(図は原文より)

上の図は以前の感染とオミクロン感染の割合です。BA5に感染した場合、その後3か月でも再感染はほとんどありませんが、デルタ前の感染では、オミクロンの免疫は得られないようです。それとも、以前にできていた免疫がワクチン接種によって抑制されてしまったのかもしれません。

上の図はワクチン接種回数と感染についてです。黒色はワクチン未接種ですが最も感染率が低くなっています。そしてワクチン回数が増加するに従い、感染リスクが高くなっているのがわかります。

未接種者と比較して、1回接種で1.7倍、2回接種で2.63倍、3回接種で3.15倍、4回以上だと3.38倍も感染リスクが高くなっていました。何のためのワクチン接種でしょうか?日本のワクチン接種推進により陽性者が激増しているのも当然でしょうね。

下の図のように、もうすでに新型コロナはインフルエンザを大きく下回っているのです。ワクチン必要ですか?(図はこの記事より作成)

新型コロナの重症化率・致死率
新型コロナウイルス季節性インフルエンザ
重症化率60歳未満0.01%0.03%
60~70代0.260.37
80歳以上1.862.17
致死率60歳未満00.01
60~70代0.180.19
80歳以上1.691.73

分類見直しについて国は議論ではなく、実行してください。そして、5類もいりません。他の国と同様に普通の風邪にしてください。ワクチンの在庫処分のためにダラダラ続けるのは止めてください。

 

 

「Effectiveness of the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Bivalent Vaccine」

「コロナウイルス2019 (COVID-19) 二価ワクチンの有効性」(原文はここ

One thought on “ワクチン接種と死亡および感染リスク

  1. 日本は少子高齢化に伴い、死亡数も増加しているのですね。
    ワクチンなどの医療の影響も少なからずあるのでしょうか。

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