カカオに含まれる様々なファイトケミカルと言われる成分は非常に有益なものが多いと言われています。今回の研究はラットでのものなので、そのまま人間に当てはまるかどうかはわかりませんが、非常に興味深い内容です。
カカオのカカオカテキン単量体というものが、膵臓のβ細胞の機能を保存したり、改善したりするメカニズムがあるようです。これはカカオカテキン単量体が膵臓の細胞の酸化還元状態を改善し、ミトコンドリア機能を増強するための必須遺伝子およびミトコンドリア呼吸、グルコース刺激によるインスリン分泌および最終的にはβ細胞機能の改善に重要な遺伝子の上方制御をもたらすことによるようです。
ラットを用いた研究では、よく人間では考えられないような量の成分を投与して初めて効果があることも多いので慎重に判断しなければなりません。
要約だけしか読んでいないので、詳細はわかりませんが、これが人間でも示されるなら、毎日のチョコレートが必須になりそうです。ただし、ハイカカオのチョコレートにしましょう。
「Monomeric cocoa catechins enhance β-cell function by increasing mitochondrial respiration」
「カカオカテキン単量体は、ミトコンドリアの呼吸を増加させることによってβ細胞機能を増強する」(原文はここ)