アテローム発生指数(AIP)が高いと2型糖尿病リスクが上がる

日本語では血漿アテローム性動脈硬化指数またはアテローム発生指数(The atherogenic index of plasma:AIP)とでもいうのでしょうか、アテローム性動脈硬化による心血管疾患のリスク評価を行う計算式があります。(ここで計算できます)

今回の研究では、このAIPと2型糖尿病発症リスクとの関連を分析しています。岐阜県の村上記念病院で実施された人口ベースコホート研究のデータで、15,453人が対象です。平均年齢は43.71歳で、平均6.05年の追跡期間において、373人(2.41%)が2型糖尿病を発症しました。(図は原文より)

上の図はAIP値に基づいて4つのグループ(それぞれのグループの平均値は、-0.66、-0.40 、-0.18、0.13 )に分けたときの2型糖尿病を発症せずにいた割合です。2型糖尿病の発症率は、AIPが高いグループほど次第に増加しました(それぞれ0.57%、1.22%、2.12%、5.75%、)。AIPの上昇で、2型糖尿病発症リスクが1.763倍になりました。

上の図は横軸がAIPの値、縦軸が2型糖尿病リスクです。変曲点はAIP値が-0.268の時でした。この値(AIP < -0.268)を下回る場合、AIPは2型糖尿病リスクとの負の関連を示したが、統計的に有意ではありません。一方、AIPが-0.268以上の場合、2型糖尿病リスクとの有意な正の関連があり、リスクは2.250倍でした。

AIPがHDLコレステロール値と中性脂肪値を使って求められることを考えれば、AIPの上昇が2型糖尿病リスクを上げることは当然でしょう。HDLコレステロールが低く、中性脂肪が高いことはインスリン抵抗性であることを示しているのですから。心血管疾患の指標と2型糖尿病がつながっているのは当然です。心血管疾患は糖質過剰症候群ですから。

いずれにしても、AIPは-0.268未満に維持すべきでしょう。糖質制限をしていれば、十分にクリアできそうですね。

「Association between the atherogenic index of plasma and long-term risk of type 2 diabetes: a 12-year cohort study based on the Japanese population」

「血漿中の動脈硬化指数と2型糖尿病の長期リスクとの関連:日本人集団を対象とした12年間のコホート研究」(原文はここ

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