コレステロール、HDL、グルコース(CHG)インデックスはIgA腎症の腎の予後と関連している

以前の記事「コレステロール、HDL、グルコース(CHG)インデックスを計算してみよう」で紹介した、CHGインデックスですが、基本的にはインスリン抵抗性の指標です。

このCHGインデックスとIgA腎症の予後との関連はどうなっているでしょう。

今回の研究では、IgA腎症と確定診断された患者1791人を対象に、CHGインデックスとIgA腎症との関連性を分析しました。

主要な腎臓関連エンドポイントは、eGFRが50%低下するか、eGFRが15mL/min/1.73m2未満であるか、腎代替療法が必要となる末期腎不全(ESRD)の発症のいずれかである複合イベントとして設定されました。

CHGインデックスが1単位増加するごとに、尿細管萎縮/間質線維化(Tubular atrophy/Interstitial fibrosis)が軽度で済むのと比較して、中等度や高度の変化の可能性が3.489倍になりました。また腎臓の動脈内膜肥厚の可能性が2.486倍、血管硝子化の可能性が4.513倍になりました。(図は原文より)

上の図は、主要腎エンドポイントが起きるまでの期間、月数です。CHGインデックスによって3つのグループに分けています。CHGインデックスが最も低い群は<5.08、真ん中は5.08~5.34、 最も高い群は>5.34です。最も高い群は参加者の11.1%がエンドポイントに達しました。最も低い群では3.9%でした。最も低い群の平均の腎臓の生存期間が104.87か月と著しく長くなりました。

CHGインデックスのカットオフ値を 5.29として、高CHGインデックス群を> 5.29、低CHGインデックス群を≤ 5.29としました。上の図はその高 CHG群と低CHG群の主要な腎臓エンドポイントになるまでの腎臓の生存期間です。低 CHG群の方が有意に長く、平均で103.67か月でした。

高CHGインデックス群では低CHG群と比較して、腎機能の悪化のリスクは1.842倍でした。

インスリン抵抗性を放置してはダメです。どんな人でもそうです。IgA腎症なら、なおさらです。

インスリン抵抗性は糖質過剰症候群です。IgA腎症にも糖質制限です。

「Cholesterol, high-density lipoprotein, and glucose index is associated with renal survival in patients with IgA nephropathy」

「コレステロール、高密度リポタンパク質、およびグルコース指数は、IgA腎症患者の腎生存率と関連している」(原文はここ

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