抗コリン作用を持つ薬は中高年の人に頻繁に使われています。抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、パーキンソン病薬だけでなく、特に最近は過活動膀胱(頻尿・尿失禁)治療薬として内服している人も多いでしょう。抗コリン薬は認知機能の低下の副作用が有名ですが、心血管イベントはどうなっているでしょう。
今回の研究では、45歳以上の主要な心血管疾患の既往歴がない508,273人が対象で、1日投与量(DDD)での年間消費量で分析しました。年齢の中央値は58.9歳で、中央値14.0年の追跡期間中に、合計118,266件の心血管イベントが発生しました。年間累積使用量が0DDDの群と比較して、365DDD以上の群では心血管イベントリスクが71%、90~364DDDの群では31%、1~89DDDの群では16%高くなりました。(図は原文より)
上の図は、特定の⼼⾎管イベントリスクと年間DDDとの関連です。上から心筋梗塞、脳血管疾患、不整脈、心不全、動脈疾患、静脈血栓塞栓症です。365DDD以上の群では心筋梗塞1.46倍、脳血管疾患1.32倍、不整脈2.17倍、心不全2.70倍、動脈疾患1.48倍、静脈血栓塞栓症1.32倍でした。
抗コリン薬の摂取が心血管系に大きな影響を与えます。しかし、平気で医師は抗コリン作用のある薬を何の警告もせずに処方するでしょう。医療はうまくできていますね。
頻尿、過活動性膀胱は糖質過剰症候群です。(「頻尿、過活動膀胱は糖質過剰症候群である」「女性におけるインスリン抵抗性と過活動膀胱の関連性」「内臓脂肪は過活動性膀胱のリスクを増加させる」など参照)
薬に頼ると、どんどん次の問題が起こります。
まずは、食事をはじめ、生活習慣を改善しましょう。
「Anticholinergic drug burden and incident cardiovascular events: a population-based study」
「抗コリン薬の服用量と心血管イベントの発生率:集団ベースの研究」(原文はここ)

医師の先生にとっては、
食事などの生活改善で
簡単に症状が治ってしまったら
困ってしまうのでしょうかね。
鈴木武彦さん、コメントありがとうございます。
治ってしまうと、顧客を失います。