以前の記事「心血管疾患リスクを抑えるためにLDLコレステロールを下げることはほとんど意味がない」ではLDLコレステロールは数値ではなく、質が重要だということを書きました。 その質を見極める一つの指標は中性脂肪/HDLコレ
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心臓の冠動脈のプラークを増加させるのはLDLコレステロールではない その1
虚血性心疾患は、一般的にアテローム性動脈硬化で、血管の内壁にLDLコレステロールなどが蓄積して、隆起(プラーク)が形成され、そのプラークが血管内で成長して血流が悪くなったり、プラーク破裂や血栓によって、血管が狭くなったり
睡眠時間が長いと死亡率が高くなる
以前の記事「睡眠時間と死亡率および認知症 久山町研究から」で書いたように、睡眠時間は短くても長くても死亡率が上がるようです。さらに、睡眠薬を使用している人でも死亡のリスクは上がるようです。睡眠というのはあまり意識していな
動物性タンパク質より植物性タンパク質の方が死亡率が低い?
食事に関する研究というのはどうしても質が低いものになります。ほとんどが食事アンケートによるものだからです。昨日の食事を聞かれても正確に答えられない人もいますし、健康に悪そうなものは少なめに申告している可能性もあります。
飽和脂肪酸は心血管疾患を増加させるか?
飽和脂肪酸と心血管疾患の関連はいまだにはっきりしません。私は全く関係していないと思っています。ほとんどの研究では、質の低い、食事アンケートをもとにした研究でしかないので、結果は信頼できません。 今年の5月にコクランで飽和
家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その2
以前の記事「家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その1」では、家族性高コレステロール血症(FH)でもLDLコレステロールと関係なく、中性脂肪値が高いと心血管疾患のリ
家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その1
家族性高コレステロール血症(FH)では、飽和脂肪酸やコレステロールの摂取を減らすことが推奨されています。 「家族性高コレステロール血症診療ガイドライン 2017」でも次のように書かれています。 FH に対しても食事療法は
新型コロナウイルスと血小板の免疫機能
血小板は止血、血栓に対して最も主要な役割を担っています。しかし、血小板の機能はそれだけに留まりません。血小板には炎症や免疫とも強く関連しています。 血小板減少症は、ウイルスおよび細菌感染症のよく知られた合併症です。どうし
糖尿病での塩分制限は血栓をもたらすかもしれない
糖尿病では動脈硬化が合併してることが多く、塩分制限を推奨されているかもしれません。しかし、塩分制限は本当に有益でしょうか?以前の記事「糖尿病での塩分制限は心血管疾患による死亡率を高くするかもしれない」で書いたように、糖尿
糖尿病での塩分制限は心血管疾患による死亡率を高くするかもしれない
以前の記事「塩分を制限することによる血圧の低下は、たった1!」「心不全に塩分制限は必要か?」などに書いたように、塩分制限は高血圧にも心不全にも有益であるとは思えません。 糖尿病で塩分制限をすることで心血管疾患による死亡率