心筋梗塞などの冠動脈疾患ではLDLコレステロール値ばかりが重要視されているように見えます。しかし、以前の記事「LDLコレステロール値は役に立たない」で書いたように、LDLコレステロールが高かろうと、低かろうと同程度に冠動
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心臓の冠動脈における局所のインスリン抵抗性
2型糖尿病は心血管疾患のリスクを増加させると考えられます。それは高血糖と高インスリン血症が関連していると思われます。 高血糖になるとプロテインキナーゼC(PKC)というものが活性化し、それにより血管弛緩性 物質である一酸
血液がドロドロってなんだろう? その2 脂質と血液の流動性
血液がドロドロというのはイメージ的にはわかりやすいですが、あまり医学的な表現としては適していません。 何をもってドロドロというのかはわかりませんが、血液の流動性の中で、血液の粘度は非常に重要だと思います。ただ、血液粘度は
ビーガンは酸化ストレスが増加する
我々人類は雑食性の動物です。そして 肉食性の動物でもあります。様々な肉や魚などからタンパク質をはじめとする栄養素を摂り入れ、体を作るように進化しました。 一部の人は動物を食べることを好まず、ベジタリアンやビーガンの食事を
若年層の心筋梗塞とLDLコレステロール
LDLコレステロールが心筋梗塞などの心血管疾患の原因であるというのは非常に疑わしいと思っています。 アメリカにおける比較的若年層の心筋梗塞を発症した人のデータを見てみると面白いことがわかります。最初の心筋梗塞で入院し、心
もしもLDLコレステロールが高いことがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいとするならば…? その3
LDLコレステロール減少の割合とアテローム体積の変化の比較した研究があります。プラバスタチンと比較してアトルバスタチンの方がアテローム性動脈硬化症の進行をより抑制できるというのです。(図は原文より) LDLコレステロール
もしもLDLコレステロールが高いことがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいとするならば…? その2
もしも、LDLコレストロールが高くなることがアテローム性動脈硬化症の原因だという仮説が正しいと考えるならば、非常に疑問があります。 もしこの仮説が正しいのであれば、LDLコレステロール値が高くなるとアテローム性動脈硬化症
冠動脈造影は将来の心筋梗塞を予測しない
心臓の冠動脈はアテローム性動脈硬化症がだんだんと進展して、最終的に閉塞すると考えられています。 上の図はアテローム性動脈硬化症の進展の模式図ですが、内皮の傷害があり、LDLコレステロールが動脈壁に入り込み内膜に蓄積し、マ
冠動脈疾患はLDLコレステロール値ではなくフィブリノゲン値と関連している
狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患は未だにLDLコレステロールが高いことにより起きると信じている人がいます。アテローム性動脈硬化症のプラークの中に確かにLDLコレステロールは存在していますが、存在することと原因であることに
子供や若者であっても食事を間違えれば小さな危険なLDLが多くなる
以前の記事「アテローム性動脈硬化症は生まれた頃から始まっている その1」「その2」などで書いたように、アテローム性動脈硬化症は子供の頃から始まっています。子供の食育は親の問題です。食事が間違っていて肥満になったり、インス