先日の「その1」では高脂肪食がすい臓の負担増にはならないことを書きました。 今回は胆嚢です。胆嚢の負担が増加するとすれば、胆石について考えるのが良いと思います。 そういえば、前回のその1の急性膵炎の原因としてもっとも多い
タグ: 糖質過剰症候群
高脂肪食はすい臓や胆嚢に負担になるか? その1
ブログの読者の方からコメントをいただきました。 清水先生、こんばんは。 糖質を制限することで、インスリンの分泌の必要がないため、すい臓の負担が少ないことはわかります。 一方で、脂肪の摂取量が多くなると、すい臓や胆のうへの
空腹時高血糖はすい臓がんの発生率を増加させる
すい臓がんは日本において死亡数が多い部位の順位で、男性で第4位、女性で第3位、男女計で第4位のがんです。そして5年生存率は10%にも満たないのです。 アメリカでは現在、肥満に関連したがんが比較的若い世代に急激に増加してい
新型コロナウイルスとPPI(プロトンポンプ阻害薬)
PPI(プロトンポンプ阻害薬)は胃酸分泌を強力に抑えてしまいます。そのために、消化器系の感染症は増加すると考えられます。(「PPI(プロトンポンプ阻害薬)の暗黒面 その2 PPIは多くの病気を引き起こす可能性がある」など
飽和脂肪酸は心血管疾患を増加させるか?
飽和脂肪酸と心血管疾患の関連はいまだにはっきりしません。私は全く関係していないと思っています。ほとんどの研究では、質の低い、食事アンケートをもとにした研究でしかないので、結果は信頼できません。 今年の5月にコクランで飽和
家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その2
以前の記事「家族性高コレステロール血症の食事は低飽和脂肪酸、低コレステロールではなく、糖質制限にすべき その1」では、家族性高コレステロール血症(FH)でもLDLコレステロールと関係なく、中性脂肪値が高いと心血管疾患のリ
脳のインスリン抵抗性は体重減少が起きにくいかもしれない
以前の記事「肥満の人の脳のインスリン抵抗性」で書いたように、肥満では脳のインスリン抵抗性が起きていると考えられます。 減量しようとしても、痩せるかどうか?脳のインスリン抵抗性にかかっているかもしれません。 脳のインスリン
虫垂炎と胃食道逆流症と糖尿病
虫垂は不必要な残骸ではなく、現在では腸内細菌の「安全な家」と考えられています。急性虫垂炎(いわゆる盲腸)は急激な虫垂の強い炎症です。腸内細菌のフソバクテリアの存在は、虫垂炎の重症度と正の相関しているという報告があります。
2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 3.5年のエビデンス
以前の記事「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! その1」「その2」では、糖質制限の2年という長期的な効果を示した研究について書きました。今回の研究はその続きで、3.5年の長期的効果のエビデンスを示
混合食の血糖値とインスリン分泌
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)糖尿病の診断に行われますが、実際の食生活で75gの砂糖やブドウ糖だけを飲んだり食べたりする人はほとんどいないと思います。そうするとこのOGTTは、他の栄養素、脂質やタンパク質を同時に食べる