GLP-1受容体作動薬では急性膵炎の報告が多く認められています。急性膵炎は重篤な場合には死亡する可能性もあります。 例えばこの論文。GLP-1受容体作動薬のリラグルチドを服用している患者で11件の膵炎が発生した症例が報告
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糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その2 自殺リスク
GLP-1受容体作動薬は夢の薬ではありません。今回は「その1」の続きです。 欧州医薬品庁(EMA)はアイスランドの保健当局が自殺や自傷行為を考えている患者3件を通報したことを受け、GLP-1受容体作動薬の調査を始めたよう
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その1
2型糖尿病治療薬であるGLP-1受容体作動薬は最近ではダイエット目的のいわゆる「やせ薬」としても適応外使用されています。 自由診療で様々な宣伝文句が飛び交っています。「メディカルダイエット」なんていかにも医学的で効果があ
カロリー制限と糖質制限
低炭水化物食(LC)とカロリー制限食(CR)はよく比較対象となります。根本的に違いのある食事ですが、いまだ世の中はカロリーという言葉が広く深く浸透してしまっているので、どうしても体重減少にはカロリー制限が出てきてしまいま
低炭水化物食はメタボになりやすい?
また糖質制限に批判的な研究が出てきましたが、いつものようにアホらしい内容でした。 炭水化物の推奨量を満たしている人と比較して、推奨を下回る炭水化物の摂取量だとメタボになりやすいという内容です。 気にする必要はありませんが
酸化HDLおよび酸化LDLと糖質過剰症候群
糖尿病や糖質過剰摂取では酸化ストレスが増加します。そして、それにより血中の脂質であるHDL、LDLも酸化します。 10代の若者でも肥満や糖尿病に伴う酸化HDLや酸化LDLは増加しているのでしょうか? 今回の研究では11~
効果を維持するためにはやめることができないGLP-1受容体作動薬
現在の治療薬のほとんどは対症療法であり、根本的に治しているものではありません。したがって慢性疾患の場合、その薬をやめればもとに戻ってしまうことも多いでしょう。糖尿病の薬もその中の代表的なものです。以前の記事「子供の肥満に
当たり前ですが肥満は様々な疾患のリスク
当たり前ですが肥満は様々な疾患のリスクを増加させます。肥満というよりは肥満の原因の糖質過剰摂取が様々な疾患のリスクを増加させているのが本当のところです。 今回の研究では日本で健康診断を受診した65歳の10,852人を対象
身体活動の増加は消費エネルギーを増加させない
いまだに体重減少のためには運動が推奨されています。ほとんどの人は身体活動、運動が増加すると、消費するエネルギー(カロリー)が増加するので、その分体重が減少すると思い込んでいます。以前の記事「アメリカ糖尿病学会2023年版
代謝的に健康でも肥満はがんのリスクを高める
肥満でも健康だと思っている人はいるでしょう。それは、健康かどうかを判断するのに、様々なパラメーターを使用しますが、その測定値が基準値以内であれば健康と考えてしまうからです。健康の定義は非常に難しいです。 もちろん標準体重