高血圧や心血管疾患には塩分制限が当たり前になり過ぎています。もちろん、食塩に感受性が高い人は塩分制限で血圧が少し低下することもあるでしょう。しかし、根本的に高血圧が解消するわけではありません。塩分制限の推奨はどんどん過激
カテゴリー: 食事
有酸素運動による血糖値、インスリン、グルカゴン濃度の変化
コメントをいただきました。 いつも貴重なデータありがとうございます。 個人的なことではありますが、起床後飲まず食わずで1時間ヨガをして血糖値測ると110~120の値が多いです。 これは糖新生なのでしょうか? 空腹時血糖は
薬で検査データを変えるだけでは健康にはなれない
数字合わせをしても健康になるわけではありません。検査データは様々な疾患の発症や状態を推測でき、非常に有用ではありますが、データだけ良くしても疾患が改善するとは限りません。 今回の研究ではペマフィブラート(商品名パルモディ
カロリー制限と糖質制限
低炭水化物食(LC)とカロリー制限食(CR)はよく比較対象となります。根本的に違いのある食事ですが、いまだ世の中はカロリーという言葉が広く深く浸透してしまっているので、どうしても体重減少にはカロリー制限が出てきてしまいま
糖尿病の標準治療では患者の寛解はせいぜい100人に1人
糖尿病や高血圧などの慢性疾患は本当に「慢性」でしょうか?「いったんなったら治らない」「一生付き合わなければならない」「一度薬を飲み始めると一生飲み続けなければならない」と私が医学部の学生のころに聞いたことがありますし、今
食事による脂質および飽和脂肪酸の摂取量が多いほど心血管疾患のリスク因子が低下する
フラミンガム研究という有名な研究があります。それは1948年当時アメリカ人の死亡原因の1位であった心血管疾患の原因を探るために、フラミンガムという町において、そこに住む健康な男女5209人を対象として長期の疫学研究を行っ
低LDLコレステロールと糖尿病
LDLコレステロールが低いことは健康的だと信じている人は多いでしょう。しかし、LDLコレステロールを低下させるスタチンやナイアシンは糖尿病のリスクを高めます。(「スタチン誘発性糖尿病」「ナイアシンは安全か? その1」など
運動は冠動脈のアテローム性プラークを減少させる
運動には素晴らしい健康効果があります。冠動脈のプラークさえ減少させる可能性があります。 今回の研究では、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を受けている安定狭心症の患者60人が対象です。60人を2つのグループに分けま
糖質制限では運動強度がどれくらい増加すると糖質をメインエネルギー源とするのか? その2
今回は以前の記事「糖質制限では運動強度がどれくらい増加すると糖質をメインエネルギー源とするのか?」の続きです。前回の記事でも示した、エネルギー源として下の図のようなことが本当であれば、安静時のエネルギー源は全て脂肪という
高血圧、耐糖能障害、肥満の3つを抱える人に対する糖質制限とDASH食の比較
糖質過剰摂取による糖質過剰症候群のオンパレードの人、つまり高血圧と前糖尿病または2型糖尿病と、過体重または肥満の3つを抱えている人はどんどん増加しているでしょう。原因は糖質過剰摂取であるので、それを取り除くことが第一であ