IgA腎症は、検尿で血尿やたんぱく尿を認め、腎臓の糸球体にIgAというタンパクが沈着する自己免疫疾患で、多くは慢性に経過します。 そのIgA腎症は新型コロナウイルスのワクチン接種後に非常に多く発生したり、悪化したりしてい
カテゴリー: 食事
トラマドールは死亡率を上げるかもしれない
トラマドールは鎮痛薬として、比較的よく処方されています。商品名としてはトラムセットやトラマールなどの名前です。しかし、この薬は弱い麻薬です。以前の記事「トラムセット、トラマールは依存性があるかもしれない」「トラマドールは
糖質制限による高LDLコレステロールは心疾患の予測因子ではない
糖質制限をすると、少なくない割合でLDLコレステロールが上昇します。その後下がる人もいますが、ずっと高いままの人も多いです。 このような高コレステロール血症が起きることで、専門家たちは大騒ぎして、糖質制限の危険性を煽るで
筋肉の増強にステロイドを使うと心臓に極めて大きなリスクがある
薬を使って痩せようとする人の気持ちは十分には理解できません。薬にはリスクが伴います。薬では健康にはなれませんし、痩せる前に体のどこかに異常が出る可能性もあります。食事だけで十分に痩せられるのに、安易な考えで薬を使うのか、
乳がん患者の術前抗がん剤治療のときはあまり食べない方が良い
抗がん剤治療のときに、食欲が低下したり、体重減少が起きたりしますが、医師や看護師は食べられるものなら、できる限り何でも食べて、というようなアドバイスをします。根拠なしです。 今回の研究では、HER2 陰性の乳がん患者44
止めるな危険?尿酸値を下げる薬の投与中止は投与継続よりも死亡率を高める可能性がある
以前の記事「尿酸を下げる薬フェブリク(フェブキソスタット)は危ない?」で書いたように、フェブリク(フェブキソスタット)はアロプリノールよりも全原因死亡率および心血管死の発生率が高いことが示されています。 その結果が得られ
慢性腎臓病に対する糖質制限
先日の記事「高タンパク質摂取は2型糖尿病の腎機能低下リスクを減少させる」で書いたように、タンパク質が腎機能低下を起こすとは、私は考えていません。糖質制限をするとタンパク質摂取量が増加しますが、慢性腎臓病に関しても、糖質制
高タンパク質摂取は2型糖尿病の腎機能低下リスクを減少させる
タンパク質摂取量が多いと腎機能が低下すると信じている人がいます。糖尿病は慢性腎臓病で透析となる原因として最も多いので、タンパク質摂取が糖尿病にとって良いのか悪いのかは非常に気になるでしょう。また、糖質制限では脂質だけでな
2型糖尿病発症予測にはBMIより腹囲身長比
BMIは世界的に最も普及している指標と言えます。しかし、筋肉量、体脂肪率や内臓脂肪量が適切に考慮されていません。内臓脂肪の増加はインスリン抵抗性を増加させ、糖尿病発症を促進するでしょう。腹囲は内臓脂肪の蓄積を簡便に評価で
食品添加物によるインスリン抵抗性
糖質という言葉が広がりを見せて、糖質は摂りすぎは良くない、という認識はある程度広まってきていると思います。しかしもちろん、糖質制限までは行う人は少ないでしょう。多くの人は糖質依存ですから。 糖質を減らす場合に、いわゆる「