慢性腎臓病(CKD)を患う高齢者がタンパク質摂取量を減らすと、腎機能低下のリスクが軽減される可能性があるといまだに信じられています。恐らくウソです。 今回の研究では、CKDの高齢者のタンパク摂取量と死亡率の関連を調べてい
カテゴリー: 食事
SGLT2阻害は老化細胞を除去し病的な老化を軽減する?
糖尿病薬の比較的新しい薬である、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬について、最近多くの有益性を示す研究が出されています。マーケティングの一部だと思いますが。これらの薬の有益性は、メトホルミン以外の他の糖尿病薬があま
牛乳って危ない? その3
「その1」「その2」の続きです。前回は様々なこれまでの研究で、多くの疾患および全原因死亡で牛乳はリスク増加を示し、ほとんどの研究で発酵乳はリスク減少を示していることを書きました。 そのメカニズムについて、今回は書きたいと
若い男性におけるメタボリックシンドロームと痛風発症リスクの関係
痛風って痛いのでしょうね。私はなったことがないので、どのくらい痛いかは想像でしかわかりません。でも、痛風って尿酸値ばかり関連性を取り上げられますが、尿酸値が高いからと言って痛風発作が必ず出るわけではありませんし、逆に痛風
冠動脈疾患のプラークの急速な進行はLDLコレステロールではなく高血糖および低HDLコレステロールと関連している
心臓の冠動脈のプラークが増加するのは、本当にLDLコレステロールによるものでしょうか?もしそうであれば、冠動脈疾患のプラークの進行も、LDLコレステロールに関係しているはずです。 今回の研究では、安定冠動脈疾患がわかって
2型糖尿病に対する長期低炭水化物食は血糖コントロールに有効ではないというとんでもない研究
京都の某大学からまた変な研究が出ました。著者の結論から言うと、長期の低炭水化物食は2型糖尿病患者の脂質異常症の治療における有効性を示唆していますが、患者の血糖コントロールのためには有効ではなく推奨するものではありません、
2週間でも肉と鶏肉制限の食事をすると血中のコエンザイムQ10が低下する
パリオリンピック連日選手が頑張っていますね。あまり興味はないのですが。あまりに商業化され、ドブのようなセーヌ川を泳がされる選手にように、選手のための大会になっていなかったり、変な開会式があったり、毎回毎回誤審が騒がれたり
2次予防におけるスタチン使用と再発心血管イベントの発生率
一般的にはスタチンは心血管疾患を予防してくれる薬だと信じられています。そうであるのであれば、心血管疾患の発生率が大幅に減ってもおかしくないですが、現実はどうでしょうか? 今回の研究では、1999年から2013年までの二次
長期断食によるケトーシス
長期に断食を行った人の非常に興味深い研究がありました。ブヒンガー・ウィルヘルミ・クリニックというところで断食プログラムに参加した18歳から91歳の1610人のデータです。 断食プログラムの参加者全員は断食前に健康診断を受
猛暑での脱水にビールやコーヒーは良くない? その2
「その1」では、ビールが脱水を悪化させるかどうかについて書きました。今回は高齢者についてです。高齢になると脱水のリスクが高くなると言われています。そしてアルコールやコーヒーが利尿作用のため脱水を悪化させるとしたら、高齢者