ケトン食はすでに2016年からてんかんに対する食事療法として保険適応となっています。このケトン食はケトン体が抗けいれん作用を示すことで、てんかん発作を減少させると考えられていますが、どうしてケトン体が抗けいれん作用を示す
カテゴリー: 糖質過剰症候群
空腹時ではない随時血糖値と様々な疾患のリスク
糖尿病は心血管疾患のリスクが非常に高いですが、糖尿病ではない人において、高血糖はどれほど糖尿病で良く起きうる合併症を起こすでしょうか? 今回の研究では、メンデルランダム化解析(最近メンデルランダム化の論文がやたら多い気が
中途半端な糖質制限では中途半端な結果になる その2
先日、ある研究会の講演を聴きました。ペインクリニック領域の講演でしたが、「痛みの原因は酸化、糖化、血行動態の低下にある」というもので、非常に興味があり、どんな話になるか楽しみにしていました。フリースタイルリブレを使って色
人間の体は無ウイルスではない
前回の記事「腸内細菌叢で見つかった膨大な数の未知のウイルス」で書いたように、人間の腸内にはこれまで未知であったウイルスが非常に多く存在しています。そして、人間の体は無菌でもなければ、(検査などでわからなくても)無ウイルス
新しい2型糖尿病の薬 ツイミーグが承認された
新しい糖尿病薬である、「ツイミーグ」(一般名イメグリミン)が厚労省に承認されました。 製造販売元の大日本住友製薬のホームページによると、次のように書かれています。 「本剤は、ミトコンドリアへの作用を介して、グルコース濃度
子供の睡眠時歯ぎしりと砂糖の摂取
寝ているときの歯ぎしり、大人でも子供でも認められます。はっきりとした原因はわかっていません。 今回の研究では、スクリーンタイム(携帯電話、コンピューター、電子機器、電子ゲーム、テレビなど)、砂糖の摂取と子供の睡眠時歯ぎし
糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その3
以前の記事「その1」「その2」に続いて、3回目です。 日本の糖尿病の食事療法のガイドラインには次のような記述があります。 「メタ解析の結果では、総炭水化物摂取量と糖尿病発症リスクに有意な関係を認めなかったと報告されている
糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その2
先日の記事「糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その1」では、ガイドラインに採用されているエビデンスの元の論文について書きましたが、今日はこのガイドラインの次の文章の根拠となる論文についてです。
乳酸菌で糖尿病発症リスクを低減?
先日こんな記事を見つけました。 乳酸菌に新たな可能性 糖尿病発症リスクを低減 明治が研究成果 2021年6月18日 食品新聞(記事はここ) 明治が保有する乳酸菌「Lactobacillus plantarum OLL27
オメガ6は本当に炎症を促進するのか?
一般的にはオメガ3は抗炎症性、オメガ6は炎症性の脂肪酸と言われています。また、オメガ6は血液が固まり易くなるとも言われています。しかし、本当でしょうか?現代の食事は確かにオメガ6が非常に多い食事です。そして、糖質制限をす