以前の記事「その1」「その2」に続いて、3回目です。 日本の糖尿病の食事療法のガイドラインには次のような記述があります。 「メタ解析の結果では、総炭水化物摂取量と糖尿病発症リスクに有意な関係を認めなかったと報告されている
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糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その2
先日の記事「糖尿病の食事療法のガイドラインはこんな論文を根拠としている その1」では、ガイドラインに採用されているエビデンスの元の論文について書きましたが、今日はこのガイドラインの次の文章の根拠となる論文についてです。
代謝的に健康な肥満の人は本当に健康?
肥満であっても血液検査上、問題ない方もいます。糖尿病であっても、薬である程度空腹時血糖値やHbA1cが落ち着いて、その他の数値も問題なければ、肥満のままでいる人もいます。 代謝的に健康な肥満というのは、本当に健康なのでし
アルツハイマー病の新しい薬「アデュカヌマブ」
アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」をアメリカのFDAが承認しました。(記事はここ) この薬、4週間に1回の点滴投与で、価格の目安は年間5万6000ドル(約610万円)だそうです。わお! それにしても、この薬、一旦は
血中のオメガ3脂肪酸と死亡率
オメガ3脂肪酸は健康的な脂質だと考えられています。様々な研究でオメガ3の有益性が証明されているように見えます。私はちょっと疑問を持っています。特にオメガ3の先頭のα-リノレン酸は特に有益性はないのではないかと思います。
空腹時高血糖は様々ながんのリスクを増加させる
空腹時高血糖になった時点で、恐らく状況は進行しているでしょう。糖尿病と確定していなくても、以前の記事「空腹時高血糖はすい臓がんの発生率を増加させる」で書いたように、空腹時高血糖はすい臓がんのリスクを増加させます。 その他
80g程度の砂糖を追加するだけで肝臓の脂肪の生産は2倍になる
糖質過剰摂取で脂肪生成が増加することはわかっていますが、適度な量ではどうでしょうか?まあ、糖質制限をしていると「適度」というのは存在しないように思えますが、通常の食事を摂っている人にとって「適度」というのを考えてみましょ
米をたくさん食べると脳の神経膠腫のリスクが高くなるかもしれない
アジアではお米を食べる文化が定着しています。日本では白米を「主食」と呼んでいます。この「主食」という言葉は白米を食べる「べき」「必須」の食材だと勘違いさせるように感じます。 今回の研究はイランのものですが、イランの「主食
ボディビルダーとケトン食
糖質制限では筋肉が減少すると誤解している人もいまだにいるでしょう。糖質制限の中でもケトン食は非常に炭水化物の低い食事です。筋肉が減少しては困るボディビルダーがケトン食を行ったらどうなるでしょうか? 今回の研究では19人の
アルツハイマー病に対するケトン食の効果
認知症は3型糖尿病とも考えられています。つまり糖質過剰症候群の一つです。アルツハイマー病の脳ではインスリン抵抗性があり、グルコースの代謝が20~25%不足しているそうです。代わりのエネルギーが必要です。 その代わりのエネ