糖質制限をする人の血液検査データの基準値はいまだわかっていません。そのため、一部の検査データ、特に脂質に関するデータが通常の糖質過剰摂取者のデータとは大きく異なることがあり、戸惑っている人もいるでしょう。前回の記事「sd
カテゴリー: コレステロール
sdLDLが高いと言われたけれど…
LDLの中でも小さな危険なLDLであるsdLDLについてコメントをいただきました。 こんにちは いつも先生のブログを楽しみにしております。70才女性です。 私は糖尿病発覚1年後の2015年から始めた糖質制限で、A1cは6
LDLコレステロール低下の程度と死亡率は関係ない
コレステロールはいまだに悪玉であり、LDLコレステロールの上昇は様々な心血管疾患や死をもたらすと思い込んでいる人がいます。そして、医師の中にもLDLコレステロールは低ければ低いほど良いと思っている人も多いでしょう。 LD
効果を維持するためにはやめることができないGLP-1受容体作動薬
現在の治療薬のほとんどは対症療法であり、根本的に治しているものではありません。したがって慢性疾患の場合、その薬をやめればもとに戻ってしまうことも多いでしょう。糖尿病の薬もその中の代表的なものです。以前の記事「子供の肥満に
当たり前ですが肥満は様々な疾患のリスク
当たり前ですが肥満は様々な疾患のリスクを増加させます。肥満というよりは肥満の原因の糖質過剰摂取が様々な疾患のリスクを増加させているのが本当のところです。 今回の研究では日本で健康診断を受診した65歳の10,852人を対象
SGLT2阻害剤対糖質制限?タイトルに騙されるな
今回はまず論文のタイトルと結果を先に見てもらいましょう。 「SGLT2 inhibitor versus carbohydrate-restricted isocaloric diet: reprogramming su
LDLコレステロールは低いほど良い?
医療の世界は、以前は「医は仁術」と言われてきました。私自身はそこまで崇高な気持ちを持って医師になったわけではありませんが、しかし、現在の医療は全く真逆の方向に向かっています。新型コロナウイルスの拡大と共に、国は大量の税金
ChatGPTに糖質制限について聞いてみた
ChatGPTが話題になっています。OpenAIによって開発された、人間のようなテキスト生成をしてユーザーと自然なやり取りをするチャットコミュニケーションツールです。それが結構面白いのです。アメリカの名門大学の大学院レベ
アメリカ糖尿病学会2023年版診療ガイドライン その3
今回は「その1」「その2」の続きです。これまでは糖質制限、炭水化物(糖質)について書きましたが、今回はその他の栄養素、タンパク質、脂質などについてです。 タンパク質についての記述を見てみましょう。 タンパク質 毎日のタン
糖質過剰摂取は血栓が詰まりやすい
人間の体は血流が途絶えると、その先の組織や臓器は死んでしまいます。血栓が詰まると血流は途絶えます。 以前の記事「高HDLコレステロールは健康的なのか? その2」「食事を変えることが一番の治療」などで書いたApoCIIIは