高齢者は入院したり、手術を受けた後に、せん妄という、一時的な意識障害、認知機能障害を起こすことが珍しくありません。 環境の変化、入院というストレス、睡眠の状態、薬によるもの、手術後であれば麻酔薬の影響など様々な要因が考え
カテゴリー: ケトン体
ココナッツオイルと中鎖脂肪酸(MCT)とケトン体
中鎖脂肪酸(MCT)は糖質制限をしていなくてもケトン体が上昇すると言われています。中鎖脂肪酸の中で最もケトン体を増加させるのは炭素数が8個(C8)のカプリル酸です。ココナッツオイルには約6~8%含まれていますが、MCTオ
糖質制限とむくみ(浮腫)の改善
糖質過剰摂取の人では下肢のむくみ(浮腫)に悩んでいる人も少なくないでしょう。下肢のむくみのある方に糖質制限を勧めたところ、数週間後驚くほど下肢のむくみが減ってびっくりしていました。 今回の研究では、ケトン食によるむくみの
高血糖は反応性の高い血小板増加を引き起こす
糖尿病では血栓性合併症を起こすことが珍しくありません。高血糖は肝臓でのトロンボポエチンの増加をもたらすと考えられています。 トロンボポエチンは血小板の前駆細胞の巨核球の増殖および分化に関与し、血小板の形成を促進します。そ
みなさんの血液検査データ2020 集計 その9 腎機能と尿酸
今回のデータの分析は腎機能と尿酸値です。 これまでの集計結果は→「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」 尿素窒素(BUN)もクレアチニンも尿酸値も結構体の水分量により変化しますの
お酒を飲んでいないのにアルコール検出器に反応?
以前の記事「炭水化物をアルコールに変える腸内細菌」では、腸内細菌の働きで、炭水化物が腸の中で発酵しアルコールになってしまう、アルコールの内因性生産について書きました。 しかし、糖質制限や糖尿病治療薬によるアルコール検出器
2020年5月の血液検査データ
毎年血液検査のデータを示していますが、それほど大きな変化はありません。まあ、大きく変化しても困るのですが… 2020年5月の血液の検査のデータを提供したいと思います。 TSH:0.833μIU/ml(0.500~5.00
カフェインはケトン体を増加させるかもしれない
糖質制限をしている人の中で、朝はコーヒーだけの人もいると思います。またはバターコーヒーの人もいるかもしれません。コーヒーにはいろいろと健康効果が報告されています。またカフェインは、脂肪分解および脂質酸化の作用があると考え
ケトン体が脳ネットワークの不安定性を低下させる
脳領域間の機能的コミュニケーションは年齢とともに不安定になると考えられています。その不安定化は認知機能低下と相関し、インスリン抵抗性とともに加速することが示唆されています。 今回の研究では、食事から摂取するエネルギーの違