私はむずむず脚症候群は糖質過剰症候群だと考えています。 まずは糖質過剰症候群の代表疾患、2型糖尿病とむずむず脚症候群との関連について見ていきましょう。 ある研究(ここ参照)では、18~80歳で、2型糖尿病の診断から最低5
カテゴリー: 糖質制限
インフルエンザには麻黄湯 その2 大人の場合
「その1」では、インフルエンザに対する麻黄湯の効果に関して、小児について書きました。今回は大人の場合です。 今回の研究では、インフルエンザ治療における麻黄湯の有効性を確かめるために、タミフル(オセルタミビル)またはリレン
口の中のpHはほんのわずかな糖質でも大きく低下する
ステファンカーブってご存じですか?ステファンカーブとは、口の中のpH(酸性かアルカリ性かの度合い)の変化を示したグラフです。pHは食事をとるごとに変化します。食べ物や飲み物が摂ると、脱灰(歯が溶ける)と再石灰化(修復)を
マウスウォッシュは止めよう その6 歯そのものへの効果も疑問
マウスウォッシュには様々な成分を含んでいるものがあり、それぞれで効果が違うかもしれません。しかし、本当の効果はどうなのかはわかりません。特に殺菌成分が入っていると口腔内の細菌叢のバランスが崩れてしまい、有害な作用が発生す
たった1回の糖質摂取でも脂肪分解が大きく低下する
糖質制限にチートデイを設けている人もいるでしょう。でもご用心。 今回の研究はサンプル数は非常に少ないですが、非常に興味深い内容です。 今回の研究では、BMIが18〜35の18〜65歳の健康(BMIが30以上で健康とは言え
ケトン食は高血圧のリスク上昇と関連している?
タイトルで人を騙すのはやめようよ!もういい加減、このレベルの論文を査読で通すのは止めようよ。 糖質制限もケトン食も血圧を低下させます。いくつもの研究で示されています。(「高血圧、耐糖能障害、肥満の3つを抱える人に対する糖
欧州肥満学会が凄い進歩 ケトン食やインターミッテントファスティングを推奨?
欧州肥満学会(EASO)はこの度、過体重または肥満およびがん患者の管理のための医療栄養療法に関する意見表明を出しました。その中身を見てみましょう。 「Obesity, a chronic and multifactori
むずむず脚症候群の薬にご注意を
むずむず脚症候群と診断され、巷では薬物療法が行われています。その中でもドパミン作動薬を処方されている場合は、十分にそのリスクをわかっている必要があります。 私の外来の患者さんで、プラミペキソール(商品名:ビ・シフロール)
糖質制限5年間の結果 ちょっと残念だけど標準治療よりは断然良い
以前の記事「糖質制限5年間の残念な結果」で取り上げた学会発表の内容が論文化されました。以前の記事「糖尿病に対する1年間の食事による生理的ケトーシスのパワー」「2型糖尿病に対する糖質制限の長期的効果 2年間でも圧倒的! そ
ケトン食がインスリン様成長因子 (IGF)-1 に与える影響
IGF-1は細胞の成長と増殖の強力な調節因子であり、血中のレベルの上昇は前立腺がん、乳がん、大腸がんなどのリスク増加に関連しています。血中IGF-1レベルは 10 代後半にピークに達し、加齢とともに低下します。 IGF-