糖尿病や心臓の専門家などは食事の脂質の組成が疾患に影響を与えると考えています。そして、飽和脂肪酸の摂取量は糖尿病の発症リスクになり, 多価不飽和脂肪酸がこれを低減するという研究をガイドラインでも引用しています。まあ、もち
月: 2024年4月
持久系アスリートにおける糖質制限と脂質制限
持久系アスリートにおける糖質制限と脂質制限では、血中の脂質にどのような違いが現れるでしょうか? 今回の研究では、7人の男性の持久系アスリートを対象に、6週間の糖質制限と脂質制限を行ってもらいました。糖質制限と脂質制限の間
腎臓結石、尿管結石も糖質過剰症候群 その3 尿のpH
尿路結石の要因の一つで重要なのが、尿のpHの低下、つまり尿が酸性化することであると言われています。 では、糖質過剰摂取だと尿は酸性化するのでしょうか?糖質過剰症候群の代表である肥満との関連を見てみましょう。 今回の研究で
糖質制限は精神的および感情的な幸福をもたらす
糖質制限、ケトン食などはいまだ減量目的のいわゆるダイエット法だと思っている人がいます。また、そうでなくても主に体重減少や代謝的な改善という、身体的な影響にスポットが充てられています。 今回の研究ではケトン食が精神的、心理
糖質過剰摂取と心房細動
心房細動は臨床でよく遭遇する不整脈です。以前の記事「低炭水化物食と心房細動発症のリスク」で書いたように、低炭水化物食で心房細動のリスクが上がるなんていう研究は非常に問題があるものです。実際には低炭水化物でもないんでもない
糖質制限は甲状腺ホルモンの変化を起こす
糖質制限をすると、当然代謝が変化するので、様々な数値の変化が認められます。その中で甲状腺のT3の変化も起こります。(「糖質制限のときの甲状腺ホルモン低下(低T3症候群)」「糖質制限でLDLコレステロールが上昇しやすい人は
PPI(プロトンポンプ阻害薬)だって腎機能障害を起こすのに
サプリや健康食品が健康被害を起こすと大騒ぎです。しかし病院で処方されている薬は大丈夫ですか? 以前の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は腎臓にも良くない」「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は慢性腎疾患や末期腎不全を増加さ
食後の糖質の運命はどうなる?
食事をしたときの糖質の運命はどうなっているのでしょうか?食後のブドウ糖処理を細かく分析した研究があります。経口摂取したブドウ糖は下の図のように、解糖系(Glycolysis)か貯蔵(Storage)に回るかのいずれかです
糖質制限と骨粗しょう症
以前の記事「ケトン食は骨の健康に悪影響を与えるか?」ではケトン食と骨の健康について書きました。今回は他の糖質制限と骨粗しょう症の研究を見てみましょう。 腹部肥満の人65人(平均年齢51.3歳、BMI33.4)をエネルギー
腎臓結石、尿管結石も糖質過剰症候群 その2
尿路結石と糖質過剰症候群の関連の記事「その1」の続きです。 尿路結石は、メタボリックシンドロームと関連しています。5つの研究のメタアナリシスでは、メタボリックシンドロームがあると尿路結石の可能性は1.39倍でした。(ここ