血液のドロドロについて、これまで「その1」「その2」で書いてきました。今回はインスリン抵抗性と血液の流動性についてです。 今回の研究は糖尿病のない日本人の若年成人151人(平均年齢24.1歳)が対象です。全血通過時間を用
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心臓の冠動脈における局所のインスリン抵抗性
2型糖尿病は心血管疾患のリスクを増加させると考えられます。それは高血糖と高インスリン血症が関連していると思われます。 高血糖になるとプロテインキナーゼC(PKC)というものが活性化し、それにより血管弛緩性 物質である一酸
糖尿病ではすい臓の体積が減少する
糖尿病ではインスリン抵抗性によりインスリン分泌が増加したり、β細胞が疲弊してインスリン分泌が低下したりします。 このとき、実際にすい臓はどうなっているのでしょうか? 今回の研究は41人のメトホルミンだけでHbA1c7.6
活動性の低下によって失ったものは簡単には戻らない
入院生活は非常に活動が低下します。もちろん、ケガで動けなかったり、体調の悪化でベッドでの安静を余儀なくされることもあるでしょう。しかし、可能であれば、以前の記事「とにかく可能な限り動きましょう」で書いたように、できる限り
マグネシウムはインスリン抵抗性を減少させる
マグネシウムは非常に重要なミネラルですが、血中濃度があまり変化せず、その不足を感知することが難しいのが難点です。 しかし、糖尿病では特にマグネシウムが欠乏しやすく、またマグネシウム不足はインスリン感受性を低下させると考え
ビタミンCなどの抗酸化物質は運動によるインスリン感受性の増加作用を無効にしてしまう
前回の記事「とにかく可能な限り動きましょう」では、安静は有害であり、インスリン抵抗性を増加させることを書きました。糖尿病などでインスリンの感受性を高めるために運動を取り入れている方も多いと思います。 しかし、その運動の効
とにかく可能な限り動きましょう
私の外来を受診する患者さんの中で、時々「痛みで2~3日安静にしていた」という方がいらっしゃいます。私はそんなとき「できる限り安静にしないでください」、「できる限り動いてください」と言います。 特に高齢者では安静にしている
朝食時の週12個の卵はLDLコレステロールを増加させず、収縮期血圧の低下に関連
卵は本当にコレステロール値を増加させて、心血管疾患のリスクとなるのでしょうか?最近の、6大陸、50カ国にまたがる約17万7000人を対象とした3つの調査を統合的に分析した研究でも、卵の摂取量と心血管疾患の発症率や死亡率に
リポタンパク質のLDLにはインスリン様作用があるかもしれない
リポタンパク質のLDLはLDL受容体にくっ付いて細胞内に取り込まれます。一方インスリンもインスリン受容体にくっ付いて作用を示します。LDLは脂質の代謝に関連し、インスリンは糖質の代謝に関連しますが、インスリンは脂質の代謝
インスリン抵抗性は骨代謝回転を抑制する
骨密度は骨折の強力な予測因子です。病院では、高齢者の骨密度を測定し、その結果で薬を投与して骨密度を増加させることをしています。しかし、2型糖尿病では、骨密度が増加するのに、骨折率は高くなります。つまり、当然ですが骨密度だ