PPI(プロトンポンプ阻害薬)は副作用のオンパレードです。(オンパレードという表現が古臭いかな?) 以前の記事「PPI(プロトンポンプ阻害薬)は難聴を増加させる」では、PPIでは難聴が制酸薬のH2ブロッカーと比較すると何
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内臓脂肪の増加は動脈硬化を悪化させる
筋肉ではなく、体に脂肪が付いての体重増加は有害です。わざわざ有害な体重増加を無理やりさせる実験で、動脈硬化がどうなるかを調べた研究があります。 対象は14人の平均年齢23歳の若者で、平均BMIも24です。体重が5kg増加
PPI(プロトンポンプ阻害薬)による胃がんリスクの増加をどれだけの人が知っているであろうか?
日本内科学会雑誌 2023.1月号には「PPIの功罪」という特集が組まれました。その中でPPI(プロトンポンプ阻害薬)と胃がんに関連についても書かれています。そこには2017年の香港からの論文で、ヘリコバクターピロリの除
SGLT-2阻害薬に伴う急性膵炎と死亡リスク
糖尿病薬のSGLT-2阻害薬はいくつもの利点が強調されています。しかし完全に安全な薬は存在しません。アメリカのFDA とカナダ保健省は、SGLT-2阻害薬によって引き起こされる急性膵炎の危険信号の可能性を相次いで(201
運動は脳のインスリン感受性を改善させる
運動は健康のためです。そして運動は脳の健康も改善すると思います。 今回の研究では運動により脳のインスリン感受性がどうなるかを調べています。対象は平均年齢31歳(21~59歳)、平均BMI31(27.5~45.5)の太り過
メタボリックシンドロームで減量後に体重を戻すと動脈硬化がさらに悪化する
メタボリックシンドローム、肥満の人では減量のために、安易にエネルギー(カロリー)制限をしてしまう人も多いでしょう。エネルギー制限をしてしまうと長く続かず、結局は断念して食事が元に戻りリバウンドしてしまいます。 減量後に体
糖質制限は睡眠の質を改善する
食事が睡眠の質にかかわっているとは多くの人は思っていないでしょう。私は睡眠障害の多くは糖質過剰症候群だと考えています。特に肥満はゆっくりと内側から自分で自分の首を絞めているようなものです。睡眠の質が低下するのは当然です。
中性脂肪と心血管疾患
スタチンが世の中で出回るようになり、関心はLDLコレステロールにばかり向いてしまっています。しかし、私は中性脂肪が最も重要だと考えています。 中性脂肪は空腹時だけでなく非空腹時でも上昇すると心血管疾患のリスクは増加します
糖質入りドリンクは飲んではいけない
猛暑が続くと、頻繁にマスコミは熱中症予防にこまめな水分補給を訴えます。水分補給だけで熱中症予防ができるというエビデンスはありません。しかも、そのマスコミに出てくる医師は、スポーツドリンクを推奨します。スポーツドリンクは糖
糖尿病薬?やせ薬?GLP-1受容体作動薬の副作用 その5 腎機能低下
GLP-1受容体作動薬の副作用についての記事「その1」「その2」「その3」「その4」の続きです。 今回は腎機能低下についてです。 GLP-1受容体作動薬セマグルチドの処方後に腎機能の急速な悪化とタンパク尿の増加を経験した